研究課題/領域番号 |
03680242
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
科学教育
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
橋本 吉彦 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (60000072)
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研究分担者 |
山下 昭 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60036910)
池田 敏和 横浜国立大学, 教育学部, 助手 (70212777)
石田 淳一 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (70144186)
前田 正男 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (00016164)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | オープンエンドの問題 / 算数・数学 / 体系化 / 問題開発 / 授業研究 / ミドルスクール / 子供 / オ-プンエンドの問題 / ミドルスク-ル |
研究概要 |
本研究の初年度・2年めは課題の前半に力を入れ、2年め後半の体系化に力を入れて研究を進めてきた。 体系化という点については、問題を分類する試みをして成果をあげている。それは、発見の問題、分類の問題、数量化の問題、構成・分解の問題であり、このように分けることによってオープンエンドの問題を整理することができ系統的に位置づけることができた。もちろん、これは体系化の1つといえるものであり、その他にも考えられよう。 小学校算数の領域の数と計算、量と測定、図形、数量関係と組み合わせ、格子を作成し、空欄部分を補充すべきであることを明確にした。例えば、発見の問題-量と測定に属するものはこれまで考えられていないので、今後こういった方向をうめることにより、カリキュラムの内容が豊かになると考える。 オープンエンドの問題の価値に関しては、数学的価値はこれまでも指摘されていたが、数学の人間的側面の認識につながること、つまり現実世界と密接に関わることにより、それが可能となることを示すことができた。 問題の開発は初年度13例、10例と小・中で行い、2年めはいくつか開発を行ったが、特に「部屋わりの問題」を重点的に取り上げた。この問題を小学校5年、6年、中学校1年で多数取り上げ、同一問題による、教師の指示の仕方によって子どもの反応が明確に変わることが確かめられた。学年の壁を取り除き、オープンエンドの問題の特徴をいかして位置づけることができることがわかった。 多くの事例が収集、開発されたのは、小・中の教師の協力が得られ討議ができたことによると考える。教育実習生を対象にオープンエンドの問題の意識調査も試みたが、普及させることも大事なことである。
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