研究概要 |
平成3・4年度2年間にわたる研究実績の概要は下記の通りである。東海・北陸7県の全中学校に郵送した調査票の県別回収率(%)は,愛知83,岐阜84,三重84,静岡80,富山85,石川91,福井89であった。 校歌詞を構成する環境要素別の,校歌総数に対する比率(%)は,下表の通りであるが,各県の地域性が反映している。 校歌からみた山岳圏を大きい順に挙げれば,富士山(130),白山(90),伊吹山(70),立山(54),鈴鹿山脈(47)[()内は校数]となり,いずれも他県まで圏域を広げている。校歌に取り上げられている山は,日本古来の山岳信抑と深くかかわっており,山地には理想・希望・自主自律などの教育目標が託されている。気候環境では風や雪が歌い込まれ風雪に耐え強く生きることが求められている。歴史的背景からは各県の歴史をたどることができる。校歌に取り上げられている歴史的事象は,郷土を愛し郷土に誇りをもち,温放知新,平和な世界の建設を中学生に託している。今後,東北・北海道まで研究対象地域を広げたい。
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