研究課題/領域番号 |
03801013
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
利島 保 広島大学, 教育学部, 教授 (20033566)
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研究分担者 |
道田 泰司 琉球大学, 教養部, 講師 (40209797)
宮谷 真人 広島大学, 教育学部, 講師 (90200188)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 選択的注意 / 対象認知 / 脳損傷 / 半空間失認 / 刺激検出課題 / 神経心理学 |
研究概要 |
本研究は、視覚的対象認知における選択的注意過程で働く刺激特性の処理系(what システム)と空間的特性の処理系(where システム)が、どのように脳内構造に反映されているのかを探索的に検討することを目的とした。そこで、左右各半球の異なる部位に限局性の損傷を持つ4患者群と、若年齢と高年齢2群の健常群を被験者群として設け、マイクロコンピュ-タに呈示された色相と形が結合した16個の刺激のマトリックス空間から、タ-ゲット刺激を検出する課題により、その刺激検出時間を測度として、視覚的対象認知過程での空間情報と物理的情報の処理様相や、空間的注意の関わりを検討する実験を実施した。その結果を刺激マトリックスの横列をX軸、刺激マトリックスの縦列をY軸、各空間位置での検出時間をZ軸で表現した3次元空間内に、刺激検出時間の平均値をプロットした3次元平面グラフ表示の形状を見たところ、健常群では、若年齢群の反応時間が高年齢群のそれより短いが、タ-ゲット刺激がどの位置にあっても検出時間はほぼ等しく、全般的な3次元空間形状は平面的で、健常者の刺激検出過程は、空間情報を並列的に処理していると言える。他方、右半球後頭から側頭領域に至る損傷を持つ患者群の3分布平面は左側上りの形状で、刺激マトリックスの左列での刺激検出は、他の空間位置より遅いことが顕著に現われていた。しかし、右半球前頭領域、左半球前頭、後頭から側頭領域に損傷を持つ3つの患者群の刺激検出時間の3次元空間の形状については、健常群より反応時間が長いが、反応時間の分布に顕著な偏りは認められなかった。この結果は、右後頭頂領域の機能が刺激検出での空間的注意との関係を示唆したが、この部位の機能の空間的情報と刺激特性の処理様相を判断するには、実験に条件的な不備があるので、今後は、単独の刺激特性と空間的情報との結合課題を同一被験者に実施し、詳細な検討をする必要がある。
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