研究課題/領域番号 |
03801018
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
鳥越 皓之 関西学院大学, 社会学部, 教授 (80097873)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 生活環境破壊 / まちづくり運動 / リサイクル運動 / 地域計画 / 地域生活環境 / 自治会 / 内発的発展論 / 地域主義 / 地域自治会 / 生活環境 / ウオ-タフロント / リサイクル |
研究概要 |
人びとの地域生活における環境保全のありようを、地域自治会を中心にしたその地域の集団的占拠(総有的土地所有)の側面から理解しようとしたのが、この研究の趣旨である。乱開発や騒音など地域の生活環境劣化は多岐にわたるが、生活環境の劣化に対し、意義申し立てや反対は、なにを根拠に行われるか、ということがこの研究の基本的関心である。わが国では、自治会の決定は行政や業者に対し、たいへん強い拘束力をもつ。その原因を追求しようとしたのである。 研究成果報告書は4つの章に分かれており、1章は生活環境と地域社会についての一般的な広範囲の分析となっている。まちづくり運動やリサイクル運動についてもふれている。2章は行政が作成する地域計画の分析である。生活環境保全は行政の地域計画のありようとたいへん密接に関連している。そこで、住民に一番近い行政計画のひとつである政令指定都市の区計画を具体的にとりあげた。その内部実態についてはいままで十分に知られていないものであり、先行研究のない分野で、これは資料としても貴重なものであると想定される。 3章では環境保全に対する見解の相違で内部対立した自治会を事例として取り上げ、既存住民団体による住民側からの環境保全の問題を検討した。最後の4章では、自治会などによる当該地域の住民たちの土地共同占有の意味と権利について検討し、その共同占有権の存在が、対行政、業者に対して、強固になる根拠であることを実証的に示した。
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