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サブミリ・ミリ波領域でのコヒ-レント放射光の実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03804019
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関東北大学

研究代表者

柴田 行男  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (70006154)

研究分担者 伊師 君弘  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (00125494)
大坂 俊明  東北大学, 科学計測研究所, 助教授 (20152100)
池沢 幹彦  東北大学, 科学計測研究所, 教授 (10004334)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
キーワードコヒ-レント放射光 / 金属シ-ルド効果 / コヒ-レント遷移放射 / 形成層効果 / バンチ形状 / サブミリ・ミリ波領域
研究概要

1.コヒ-レント放射光の金属板によるシ-ルド効果
サブミリ・ミリ波領域の分光計のフィルタを整備し、コヒ-レント放射光のスペクトルを長波長(λ=6mm)まで測定可能とした。それを用いて、磁場中の電子軌道を2枚のアルミ平行平板ではさみ、平行板間隔を12から108mmまで変えることにより、アルミ板によるシンクロトロン放射のシ-ルド効果を長波長域(1ー5mm)で測定した。その結果、我々の実験条件(電子軌道半径2.44m、150MeV)のもとでは、平行板間隔が約50mm以上で金属シ-ルド効果による放射光の抑制は無視し得ることが明かとなった。
この結果を解析することにより、コヒ-レント放射光発生用ダクトの寸法について一定の設計指針が得られる。
2.コヒ-レント遷移放射
サブミリ・ミリ波の波長域で、金属箔を電子ビ-ムが通過する場合の遷移放射を測定した。それにより、この波長領域でコヒ-レント効果により遷移放射が測定可能であることを実証し、遷移放射の形成層がそのスペクトル強度、角度分布に及ぼす影響を明からにした。また、コヒ-レントな遷移放射のスペクトルを解析することにより、電子ビ-ムのバンチ形状に関する情報(電子分布)が得られることを明らかにした。
コヒ-レントな放射光と遷移放射では、放射機構が異なり、スペクトル形状(波長依存性)およびスペクトルへのバチン形状の反映の様子が異なる。それ故、両者を考慮すればより強力な遠赤外光源が得られる可能性があることが判った。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柴田 行男: "金属板によるコヒ-レント放射光のシ-ルド効果" 核理研研究報告. 24. 338-342 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 柴田 行男: "コヒ-レントなミリ波遷移放射の観測" 京都大学原子炉実験所 第26回学術講演会報文集. 209-216 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Shibata: "Observation of Coherent Transition Radiation at Millimeter and Submillimeter Wavelengths" The Physieal Review A15.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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