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牛血清アルブミンーフラグメントのコンフォメ-ションとその界面活性剤による変化

研究課題

研究課題/領域番号 03804030
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物理化学一般
研究機関岡山理科大学

研究代表者

竹田 邦雄  岡山理科大学, 工学部, 教授 (10113193)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード牛血清アルブミン / 牛血清アルブミンーフラグメント / 二次構造 / αーヘリックス構造 / 界面活性剤 / sodium dodecyl sulfate / 回転相関時間 / 構造の復元
研究概要

Nーブロムコハク酸イドミと酵素ペプシンを使って牛血清アルブミン(BSA)のポリペプチドを切断し8種類のBSAフラグメントを単離した.いずれのフラグメントについても,N末端とC末端のアミノ酸分析を行い,親分子の一次構造上における位置を同定し,以下の検討を行った.備品として購入した高感度示差屈折計は小さいフラグメントの濃度決定に使用した.
各フラグメントの二次構造含量の変化は円偏光二色性測定により追跡した.BSAは非常に類似したドメインを3つ持つ.ドメインをそのまま含む形のフラグメントのαーヘリックス構造は,尿素と塩酸グアニジン変性に対してBSAのそれと同程度抵抗した.また,これらのフラグメントのαーヘリックス含量はドデシル硫酸ナトリウム(SDS)溶液中でBSAと同じように段階的に減少した.これらの結果は,BSAのドメイン間に相互作用がないこと,さらにBSAがドメイン単位で二次構造を保持する機能をもち,ドメイン単位で構造変化をすることを示している.一方,SーS架橋を還元切断したフラグメントは,上の変性剤溶液中で,同じくこの架橋をすべて還元切断したBSAと非常に類似した二次構造変化をした.これは,BSAがドメインサイズよりさらに小さい単位で同じようなアミノ酸の並びをもち,それらの部分が相互に似た二次構造をとるためと思われる.
また,BSAおよびその3分の2をしめるフラグメントのコンフォ-メ-ション変化に伴いそれらの回転相関時間も変化することが,時間分解蛍光偏光解消の測定から明らかになった.平行して,尿素によって壊れたBSAの二次構造がSDSの添加によって復元される様子も初めて定量的に検討した.同様の検討をフラグメントについても行う予定である.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 森山 佳子: "Restoration Effect of Sodium Dodecyl Sulfate on Secondary Structure of Bovine Serum Albumin Disrupted by Urea" J.Colloid Interface Sci.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 竹田 邦雄: "Secondary Structural Changes of small Fragments of Bovine Serum Albumin (Not Containing a Domain) in Varios Denaturations" J.Colloid Interface Sci.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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