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気孔の分化パターンの光による制御機構の分子細胞生物学的解析の試み

研究課題

研究課題/領域番号 03804056
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 植物生理学
研究機関国際基督教大学

研究代表者

風間 晴子  国際基督教大学, 教養学部, 助教授 (20052277)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード孔辺細胞 / 気孔 / パターン形成 / 細胞分裂 / 細胞分化 / 赤色光 / 微小管 / 副細胞 / 分裂パタ-ン / キウリ胚軸表皮 / 分裂準備期微小管帯
研究概要

キウリ胚軸表皮の気孔の分化パターンの赤色光による制御に関し以下の点について明かにした.1.孔辺細胞の形成に際し,キウリ胚軸表皮における孔辺母細胞形成は,従来言われていたような不等分裂によるのではなく等分裂によって形成されることを孔辺祖母細胞に観察される分裂準備期微小管束(PPB)の形成位置の計測から明かにした.2.赤色光によって誘導される気孔の分化パターンの現象面の詳細な検討を行ない,分化パターンの制御に赤色光が重要な役割を果たしていることを明かにした.これについてはNatureに論文を投稿中である.3.組織培養が非常に困難であったキウリの胚軸表皮の培養が可能となり,気孔分化過程を生きている細胞で観察することが可能となった.しかし,現在の系では外植の時期により,孔辺母細胞の分裂面の決定に支障をきたす。従って,更に培養系を改善する必要があるが,一方,現在の系を用いることにより分裂面の制御機構の解明の手掛かりを期待できると考えられる.4.孔辺細胞の再分裂には二度の赤色光照射とその間の暗期に一定の長さが必要であることが明かとなり,また,再分裂に伴う微小管の動静について,新たな知見が得られた.MTOC(Microtubule Organizing Center)を要として扇状に配向していた微小管は再分裂に先立ち,それぞれの孔辺細胞にふたつのMTOCsが形成されることを示唆する微小管の配向が観察された.このことは赤色光が微小管などの細胞骨格の配向などその働きを制御している可能性を示唆するものとして興味深い.5.赤色光により副細胞の形成が誘導されることを明かにしたが、その際,赤色光照射によってDNAの複製(S期)に先だって核の孔辺細胞側への移動が促進されることが強く示唆された.以上1,3,4,5の点については論文を準備中である.

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Haruko Kazama: "Novel Effects of Redーlight on Stomatal Development of Cucumis sativus Hypocotyl Epidermis" Nature.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Haruko Kazama: "Effects of Redーlight on Frequency and Maturation of Stomata of Cucumis sativus Hypocotyl Epidermis" Plant & Cell Physiology.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Haruko Kazama,Yoshinobu Mineyuki,Takao Suzuki: "Preprophase Band Orientation and Cell Division Pattern of Redーlight Induced Stomata Differentiation in Cucumis sativus Hypocotyl Epidermis" Planta.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Haruko Kazama,Yoshinobu Mineyuki,Takao Suzuki: "Rearrangement of Microtubules during Reーdivision of Guard Cell of Cucumis sativus Hypocotyl Epidermis" Planta.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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