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電気化学的手法による光磁気記録用薄膜の作成

研究課題

研究課題/領域番号 03805026
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子材料工学
研究機関三重大学

研究代表者

塩見 繁  三重大学, 工学部, 助教授 (00115578)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1991年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード白金コバルト合金 / 光磁気記録 / アルマイト皮膜 / 電着 / 垂直磁気異方性 / 保磁力 / 角形比 / 磁気光学効果
研究概要

白金コバルト(PtCo)合金は短波長領域で大きな磁気光学効果(力一回転角)をもつため,次世代の高密度磁気記録用材料として魅力的である.しかし,PtCo合金膜は角形比(飽和磁化に対する残留磁化の比)と保磁力が小さいという欠点がある.本研究では,PtCo合金をアルマイト皮膜の微細孔中に充填し,角形比と保磁力の改善を試みた.まず,塩化コバルトを主成分とするCo電着浴に,塩化白金酸アンモニウムを主成分とするPt浴を少量添加し,孔径40nmの蓚酸アルマイト皮膜に電着を行なった.浴中のCoに対するPtのモル比を0.5から3%まで変えたが,いずれの場合にも飽和磁化と垂直磁気異方性定数はCoのみ電着した場合の約30%に低下した.また,保磁力も0.6kOeと,Co電着膜の1kOeより小さくなった.一方,6kOeの磁界を印加して波長633nmで測定したカ-回転角は,浴中のPt濃度の増加とともに大きくなり,3%のPtモル比で0.45°になった.しかし,角形比が0.3と小さいうえに,電着にむらがみられた.そこで次に,硫酸コバルトを主成分とするCo電着浴に,ジニトロスルファト白金酸を主成分とするPt電着浴を添加し,孔径約20nmの硫酸アルマイト膜に電着を行なった.その際,浴中のCoに対するPtのモル比を0.08%とし,電着温度を10℃から60℃まで,浴のpHを3から6まで変えた.その結果,飽和磁化と垂直磁気異方性定数はpHが高いほど大きくなることがわかった.しかし,pHが低いときでも,Coのみ電着した膜よりはかなり大きな飽和磁化と垂直磁気異方性定数が得られた.一方,保磁力は電着温度や浴のpHにほとんど依存せず,約2kOeの大きさであった.また,角形比も電着条件に関係なく0.6から0.7の大きさであった.X線回折では六方晶の(100),(002),(101)のピ-クがみられた.これらの結果は,電気関係学会東海支部連合大会(平成3年11月)及び応用物理学関係連合講演会(平成4年3月)で発表した.

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Shiomi: "Magnetic properties of CoPt deposited into anodic aluminum oxide pores"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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