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培養神経細胞を用いた学習・記憶機能をもつバイオチップ開発の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03805034
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関東海大学 (1992)
豊橋技術科学大学 (1991)

研究代表者

榊原 学  東海大学, 開発工学部, 教授 (10135379)

研究分担者 水野 彰  豊橋技術科学大学, 技術開発センター, 助教授 (20144199)
池野 英利  舞鶴高等工業専門学校, 講師 (80176114)
臼井 支朗  豊橋技術科学大学, 工学部, 教授 (40023337)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード連合学習 / 培養神経細胞 / 神経回路 / シナプス可塑性 / 神経情報処理 / バイオコンピュ-タ / 学習,記憶 / 神経回路網
研究概要

連想学習の神経的基礎を明らかにする目的で、これまでウミウシを用いて光と回転で条件づけし、その神経系の変化を明らかにしてきた。本補助金による研究課題は、これまで明らかにしてきた知見を基礎として、ウミウシの神経細胞を単離、培養し、その後人為的操作により、神経細胞相互に機能的回路を形成させ、そこでの学習・記憶様式を工学的に応用しようとするものであった。条件づけ学習(連合学習)は視覚系と前庭系の間の感覚受容器相互の神経干渉によるもので、これには種々のタンパク質キナーゼがGTP結合タンパク質のリン酸化を促進し、イオンチャンネル活動を修飾することが明らかになっている。従って学習・記憶の基礎としては、対象とする神経細胞の種類に関わらず、神経細胞の作る回路において、細胞膜タンパクのリン酸化を調節すれば,そこでの情報処理様式が変わるはずである。このような構想のもとで研究を進めた。当初in-vivoでの学習と同様に視細胞と有毛細胞を近接培養することを計画したが,特に有毛細胞は単離後、軸索の伸張は観察されなかった。このような理由から,対象を中枢神経系の細胞に変更し,その近接培養を行い以下の諸点が明らかになった。(1)ウミウシ神経細胞は無脊椎動物の神経培養で広く用いられているL-15(リボヴィツ液)を基本として,神経接着因子ラミニンを添加すると3〜4日で軸索は50μm程度伸張すること,(2)近接培養した細胞相互には,シナプスが形成され機能的連絡ができること。ここで形成されるシナプスの生理的意義は未検討である,(3)細胞軸索の成長方向を制御するため,培養基板に深さ2μmの溝を徴細加工すると,軸索はこの溝に沿って伸張することから有用性を確認した。従って(2)で形成されたシナプスの性質があらかじめ判っていれば,想定される情報処理の形式から特定のパターンで溝を作っておけば有用な神経回路を設計することも可能である。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] S.Moshiach et al.: "G-protein effects on retrograde axonal transport" Brain Research. 605. 298-304 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 榊原 学: "「イオンチャネル」最新医学からのアプローチ" メジカルビュー社, (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] S.Moshiach, T.J.Nelson, J.V.Sanchez-Andres, M.Sakakibara and D.L.Alkon: "G-protein effects on retrograde axonal transport, Brain Research" Vol.605. 298-304 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Sakakibara: ""ION CHANNEL" from the observation of the updated neuroscience (ed.H.Higashida), Chapter 5. Ion channel and second messenger, part 3. Modulation by inositol phosphates/protein kinase C, Medical View" (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 榊原 学: "イオンチャネル(第5章)" メジカルビュー, (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 榊原 学: "生体膜工学" 丸善, 330 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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