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溶存および地中の炭酸ガス分圧を利用した流出成分分離に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03805044
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水工学
研究機関神戸大学

研究代表者

沖村 孝  神戸大学, 工学部, 助教授 (50031125)

研究分担者 吉岡 龍馬  京都大学, 防災研究所, 助手 (60027290)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード溶存炭酸ガス / 地中炭酸ガス分圧 / 流出水 / 流出成分分離 / 地中水 / 花崗岩 / 山地小流域 / 風化 / 溶存炭酸ガス分圧 / 花崗石 / 愛化
研究概要

研究分担者である吉岡は、ある炭酸ガス分圧を有する水が岩石・土壌中を通過する段階で、新たに炭酸ガスが供給されないとするならば、その水中の炭酸ガスは岩石・土壌と反応しながらHCO_3^-濃度とpHを高めることを利用して、pHとHCO_3^-濃度と炭酸ガス分圧を利用した地表水と地中水の分類方法を提案した。本研究はこの考え方の妥当性を検討するものである。調査対象地とした流域はかつて研究代表者らが豪雨時の水質の変化より流出の初期には古い雨水の押し出し流が認められると報告した場所である。観測は1991年10月より開始し約1年間、原則として毎週1回実施した。採水した試料の分析は吉岡が実施した。
今回の観測では採水時の形態で分類すれば、水平ボーリング孔(1,2,4)、孔内水(A〜E)、湧水(10G)はいずれも地下水型、流出水(10)は表流水型である。しかし分類の結果、湧水(10G)は表流水型、表流水(10)は地下水型となることが判明した。湧水(10G)は不透水層である基岩が存在しているため表土層内の水が水滴状に落下しているものを1週間かけて採水した。このため形態的には地下水と判断していたが、HCO_3^-とpHのバラツキは採水前1週間の総降雨量とよく対応しバラツキの原因が雨水であることが明らかになった。またバラツキ時にはHCO_3^-濃度の増加も見られ、かつての押し出し流の傾向も示した。一方、表流水(10)が地下水型となったのは、この地点は水系の源流部に相当するため地下水の浸出水をそのまま採水していたものと思われる。このように形態的な地下水・地中水の分類は信頼度が劣り、そのためには本研究のような手法が必要と思われる。また表流水(10)での豪雨直後の測定結果は、測点が表流水型へ移動していることが確認でき、豪雨時に詳細な採水を行うことにより地表水・地下水の流出成分分離も可能となることが明らかになった。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] 沖村 孝,吉岡 龍馬: "炭酸ガス分圧を利用した地表水と地下水への分類の試み" 1993年水文・水資源学会研究発表会.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沖村 孝,吉岡 龍馬: "pH値およびHCO_3^-濃度を用いた地表水と地下水への区分" 土地造成工学研究施設報告、11.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi OKIMUTA & Ryuma YOSHIOKA: "A distinction between surface and ground water by partial pressure of carbon dioxide gas" Meeting of Japan Society of Hydrology and Water Resources. (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Takashi OKIMURA & Ryuma YOSHIOKA: "A distinction between stream and ground water by pH and dicarbonate contents" Bulletin of Reclamation Engineering Research Institute, Faculty of Engineering, Kobe University.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 沖村 孝・吉岡 龍馬: "炭酸ガス分圧を利用した地表水と地下水への分類の試み" 1993年度水文・水質源学会研究発表会、発表予定。.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 沖村 孝・吉岡 龍馬: "pH値およびHCO_3^-濃度を用いた地表水と地下水への区分" 土地造成工学研究施設報告、11、投稿予定。.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 沖村 孝,吉岡 龍馬,李 津: "流出水の水質からみた押し出し流の存在の推定ー六甲山系内の一試験地の場合ー" 水文・水資源学会誌. 4ー1. 41-50 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡 龍馬,沖村 孝,奥村 武信: "降水の化学成分の変動についてー特に酸性雨との関連性ー" 京都大学防災研究所年報. 34,Bー1. 153-163 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 吉岡 龍馬,沖村 孝,奥村 武信: "降上の化学成分の長期変動についてー特に酸性雨との関連性ー" 日本応用地質学会関西支部研究発表会. (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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