研究課題/領域番号 |
03807013
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
唐崎 裕治 産業医科大学, 医学部, 助手 (20140907)
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研究分担者 |
後藤 貞夫 産業医科大学, 医学部, 助教授 (50131917)
東 監 産業医科大学, 医学部, 教授 (30028386)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | インターフェロン / EGFレセプター / 繊維芽細胞 / sv40-トランスフォーム細胞 / トランスフォーム細胞 / インタ-フェロン / EGFレセプタ- / sv40ートランスフォ-ム細胞 |
研究概要 |
細胞増殖という生物にとって最も基本的な性質は、細胞増殖因子と呼ばれる一群の物質が細胞に作用することにより引き起こされる。増殖因子は、細胞膜上のレセプターと高い特異性を示して反応し、遺伝子に存在する増殖に必要なプログラムを作動させる。ところで、インターフェロンは、強い抗ウィルス活性を持つと同時に,多くの細胞に対してその増殖を抑制する活性を持っている。しかし、その抗ウィルス作用に較べて、インターフェロンの細胞増殖抑制作用の詳しい機構は解明されていない。 我々は、インターフェロンの細胞増殖抑制作用の一因が、増殖因子とそのレセプターとの正常な相互作用にインターフェロンが変化を生じさせることではないかと考え、増殖因子の一つepidermal growth factor(EGF)を実験材料とすることにより、我々の作業仮設の実証を試みた。人の正常な繊維芽細胞と及びそれをsimian virus 40(sv40)でトランスフォームした細胞をインターフェロン-γで処理した時、EGFの両細胞に対する結合が対照的な変化を呈した。即ち、正常細胞ではインターフェロン-γの作用はEGFの結合を増加させ、一方sv40でトランスフォームした細胞ではインターフェロン-γの処理はEGFの結合を減少させた。またEGFは両細胞に対してmitogenic effectを持っていたが、インターフェロン-γ処理は正常細胞ではEGFのmitogenic effectを増加させ、sv40でトランスフォームさせた細胞ではmitogenic effectは減少した。即ち増殖因子と細胞との相互作用に対するインターフェロンの干渉が、インターフェロンによる細胞の増殖抑制と関係のあることが示唆された。
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