研究課題/領域番号 |
03807018
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
山本 格 新潟大学, 医学部, 助教授 (30092737)
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研究分担者 |
川崎 克俊 新潟大学, 医学部, 助手 (20152944)
木原 達 新潟大学, 医学部, 教授 (80018324)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 糸球体上皮細胞 / 心房性ナトリウム利尿ペプチド / 糸球体限外濾過 / 受容体 / mRNA / 限外瀘過調 |
研究概要 |
腎臓に働き利尿と尿中ナトリウム排泄を促進する心房性ナトリウム利尿ペプチド(ANP)の受容体は腎臓では主に糸球体と髄質内層に分布することが結合試験により、生物活性のあるA、B、生物活性のないCの3種類のサブタイプがあることが分子生物学的手法で示されている。これらサブタイプの腎臓での細胞局在はこのホルモンの作用機序を知るうえで重要である。 本研究ではこれら3種のcDNAをサブクローニングしcRNAプローブを作製し、それを用いたribonuclease protection assayとin situ hyblidization法や抗サブタイプC抗体を用いた免疫組織化学でANP受容体サブタイプの腎臓内局在を検索した。その結果、糸球体のANP受容体サブタイプmRNA発現量はC>A>>B髄質内層ではA>>C=Bの順であることがribonuclease protection assayで、糸球体のサブタイプCとA受容体mRNAはともに糸球体上皮細胞に、髄質内層のサブサイプA受容体mRNAは集合管上皮細胞に発現していることがin situ hybridization法で明らかになった。免疫組織化学でもサブタイプC受容体は糸球体上皮細胞に局在し、Western blot法で糸球体のサブタイプC受容体は分子量64Kの単量体で存在し、肺などで報告されている2量体となっていないことが分かった。また、糸球体のサブタイプC受容体mRNAはalternative splicingによる2種類があることがribonuclease protection assayの成績から示唆された。 以上の結果からANPは糸球体上皮細胞のサブタイプA受容体に結合し糸球体限外濾過を促進し、髄質内層の集合管上皮細胞のサブタイプA受容体に結合しそこでのナトリウム再吸収を抑制すると考えられた。このことは糸球体上皮細胞が糸球体限外濾過を調節していることを示し、従来の糸球体限外濾過はメサンギウム細胞により調節されるとする仮説と異なる説を提示した。
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