研究課題/領域番号 |
03807029
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
松浦 晃洋 札幌医科大学, 医学部・第一病理, 講師 (70157238)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 主要組織適合系 / クラスI / CD1 / TL / 遺伝子クローニング / 遺伝子 / クラスIb / 遺伝子クロ-ニング |
研究概要 |
平成3年度、4年度まではラットクラスIb遺伝子、cDNAのクローニングに全力を注いできたが、平成5年度においては、3つのクラスIbに注目して研究を進めた。第一はラットTL遺伝子である。3個のラットTL遺伝子を単離、同定し、RTL-1、RTL-2、RTL-3と命名した。その他遺伝子断片(RTL-4)を同定した。RTL-1は全塩基配列(8kb)を決定した。その結果エクソン4と5に相当する部分は蛋白をコードしうるが、エクソン2、3はいかなるフレームによっても細胞外ドメインをコードする通常のクラスI蛋白をコードする能力はないこと、すなわち偽遺伝子であること判明した。現在地の遺伝子の全構造を決定中である。第二はラットCD1 cDNAの構造決定から、マウス、ヒトのCD10と同じクラスに属することが判明した。原核細胞発現ベクター(pET、GST)を用いて組み換え蛋白を大量に精製し抗体を作成し、ラットCD1蛋白の発現を検討した。ラットCD1は分子量約4万5千でbeta_2mを結合していることが判明した。第三に、ラット胸腺に発現するクラスIb cDNAのうち、他のクラスIとホモロジーが低いクローンRH104に注目して、全塩基配列を決定した。その構造は現在まで報告されているクラスIとはかなりホモロジーが乏しいが、beta_2m結合ドメインはよく保存されていて新しいクラスIb分子をコードするものと考えられた。これも抗体を作成しその産物の性格を検討中である。このようにいくつかのラットクラスIb遺伝子の同定と構造解析が萌芽的研究により一定の区切りがついたのでこれらの産物の構造、機能についての解析が今後の課題である。
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