• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

多系統萎縮症脳特異的に出現するグリア細胞内封入体の生化学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03807047
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 神経内科学
研究機関東京大学

研究代表者

貫名 信行  東京大学, 医学部・(病), 講師 (10134595)

研究分担者 橋本 浩一  東京大学, 医学部・(病), 医院
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード多系統萎縮症 / glial cytoplasmic inclusion / ユビキチン / チュ-ブリン
研究概要

多系統萎縮症MSA(multiple system atrophy)は孤発性のOPCA(olivoーpontoーcerebellar atrophy),線条体黒質変性症,ShyーDrager症候群を総称する疾患概念としてOppenheimerらによって提唱された。最近PappらがMSAに特異的な病理所見としてglial cytoplasmic inclusion(GCI)を報告した。GCIは主に白質のグリアの細胞質に出現する線維状構造物である。GCIは免疫組織化学的にはユビキチンとチュ-ブリンの抗体で染まるとされている。本年度われわれは1)GCIがMSA特異的であることを他の家族性脊髄小脳変性症と比較して検討した。その結果ユビキチン陽性反応は他の疾患にも出現するが、GCIは特異的であることがわかった。2)従来報告されていたGCIがチュ-ブリン陽性、MAP5陽性になることは確認されたが銀染色陽性GCI,ユビキチン陽性GCIの数に比較すると少なかったため、また購入した抗体の種類によって染色性が見られないこともあるため、これらの蛋白が実際GCIの構成成分である可能性には疑問があると考えた。3)MSA患者の剖検脳よりGCIの部分精製を試み、GCIの免疫組織化学的に組織切片上と同様の結果が得られるかどうかを調べた。部分精製方法としては界面活性剤を用いた方法を検討した。界面活性剤のTritonにGCIが不溶性であることがわかり、この不溶性分面から蔗糖密度勾配を用いて部分精製した。この分画のGCIはユビキチン陽性ではあった。他の細胞骨格については明確な結論は出ていない。4)この分画を用いてGCIに対するモノクロ-ン抗体の作成を試みているが現在のところ特異的抗体の作成には成功していない。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 貫名 信行: "神経系における細胞骨格蛋白の病的変化" 神経研究の進歩. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi