研究課題/領域番号 |
03807052
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
循環器内科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
東丸 貴信 東京大学, 医学部, 助手 (60180163)
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研究分担者 |
豊岡 照彦 東京大学, 医学部, 教授 (00146151)
内田 康美 東京大学, 医学部, 助教授 (60010419)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | レーザー血管形成術 / バルーン形成術 / 血栓形成性 / 抗トロンビン剤 / 血管内視鏡 / 血栓形成 / 再狭窄 / レーザー形成術 / 閉〓性動脈硬化症 / レ-ザ-血管形成術 / バル-ン形成術 / 閉塞性動脈硬化症 |
研究概要 |
8頭の犬総腸首動脈において血管内腔をアルゴンレーザーで直接照射し先端加熱型レーザーブローブによるレーザー加熱、あるいは血管形成用バルーンカテーテル拡張のいずれかの手段で傷害し、術後の血栓形成性を血管内視鏡で観察した。血栓による閉塞度はバルーン処置群で平均44%、レーザープロブ群で3%、そして直接照射群では1%とレーザー群では血栓形成性がなかった(pc0.0005).8羽の動脈硬化家兎で総腸首動脈の狭窄部位に対しレーザープローブ、あるいはバルーンカテーテルで血管形成を試み術後の血栓形成性を血管内視鏡と造影を検討した。レーザー血管形成側では平均80%使たが術後22%、1時間後31%と再閉塞はなく、バルーン側では80%が1%まで広がったものの77%の再閉塞となった。血管内視鏡により血栓性閉塞であることが確認された。レーザー群では壁在血栓にとどまった。7羽の家兎で総腸首動脈狭窄肩変を作り一方をレーザープローブ、他側をバルーンで拡張し両側共に30%以下の狭窄度に拡張されたが、1ケ月後の造影ではレーザー側26%、バルーン側58%(pc0.001)となりバルーン側では再狭窄が高率に生じた。また別の群ではレーザー直接照射とバルーンを比較しレーザーによる再狭窄度は低かった。パルスレーザーによる血栓形成性を検討したが、バルーンより血栓形成性は低かった。抗トロンピン剤とヘパリンによるレーザー血管形成術時の血栓形成予防は効果的でありいずれもほぼ完全に血栓形成を予防できた。27例の閉塞性動脈硬化症例でレーザー血管形成術を試み21例の成功例で17例に抗トロンビン剤、4例にヘパリンを投与はし経過を観察したが、1年後の開在率は抗トロンビン群82%、ヘパリン群は50%であり、レーザー血管形成術と抗トロンビン剤併用により血管形成術後再狭窄が予防できることが示唆された。
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