研究課題/領域番号 |
03807092
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
川本 恵一 (1992-1993) 広島大学, 医学部, 助手 (10192006)
木矢 克造 (1991) 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (70136042)
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研究分担者 |
魚住 徹 広島大学, 医学部, 教授 (20028426)
松田 保宏 広島大学, 医学部・附属病院, 医員
杉山 一彦 広島大学, 医学部, 助手 (30243554)
栗栖 薫 広島大学, 医学部・附属病院, 講師 (70201473)
川本 恵一 広島大学, 医学部, 助手 (10192006)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1993年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 髄膜腫 / 抗プロゲステロン剤 / プロゲステロン受容体 / 抗腫瘍効果 / 培養 / MTT assay / ヌード・マウス / 脳膜腫 / 脳腫瘍 / 内分泌療法 / Mifepristone / Onapristone / progesterone receptor |
研究概要 |
ヒト髄膜腫(計13症例)を初代培養し、プロゲステロン受容体発現の有無と抗プロゲステロン剤による抗腫瘍効果との関連性について検討した。抗腫瘍効果は13例中10例で認められたが、プロゲステロン受容体発現の有無と直接的な関連性は見い出されなかった。またプロゲステロン受容体陽性の下垂体腫瘍株では、明らかな抗腫瘍効果が認められたのに対し、受容体陰性のグリオーマ細胞株では、抗プロゲステロン剤による抗腫瘍効果は得られなかった。これらの知見より、抗プロゲステロン剤によるヒト髄膜腫の抗腫瘍効果は、一部には特異的プロゲステロン受容体を介する作用の他に、他のステロイド受容体を介した機序によっても抗腫瘍効果を発揮する可能性が考えられた。一方、ヒト髄膜腫を初代培養によって増殖させた後、細胞の一定数をコラーゲンゲルに包埋し、その固まりをヌードマウス腎皮膜下に移植した。そして抗プロゲステロン剤によるin vivo系での抗腫瘍効果を検討した。その結果、プロゲステロン受容体陽性例、陰性例とも著明な抗腫瘍効果が得られた。さらに、その効果の程度に受容体陽性、陰性例の間に明らかな差は認められなかった。以上の知見はin vitro系での結果と一致した。さらに、抗プロゲステロン投与群の腫瘍組織に明らかな壊死像が見られなかった事より、in vivo系での抗プロゲステロン剤による抗腫瘍効果は細胞増殖抑制の結果と考えられた。 以上のin vitro,in vivo系でのヒト髄膜腫細胞に対する抗プロゲステロン剤の抗腫瘍効果は必ずしもプロゲステロン受容体を介する作用ばかりでなく、他のステロイド受容体を介した機序も考慮しなければならないと結論づけた。なおこれらの研究成果は既に論文として公表された(J.Neurosurg.80:527-534,1994)。
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