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歯原性腫瘍の実験モデルの作成

研究課題

研究課題/領域番号 03807119
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 形態系基礎歯科学
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

茅野 照雄  東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (90152884)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード歯原性腫瘍 / 実験腫瘍 / 歯原性角化嚢胞 / 集合性歯牙腫 / 複雑性歯牙腫
研究概要

C3Hマウスの胎仔から採取した下顎第一臼歯歯胚から分離した上皮成分と間葉成分との再結合体を同系マウスの腎被膜下に移植する実験系を用いて実験を行い以下の結果を得た。
1.胎齢17日マウスの臼歯歯胚(帽状期後期)から得た歯堤(上皮成分)と歯乳頭(間葉成分)とを再結合することによって、角化重層扁平上皮で被覆された嚢胞を生じせしめヒトの歯原性角化嚢胞の実験モデルを作成した。
2.胎齢17日マウスの1個の臼歯歯胚(帽状期後期)から得たエナメル器(上皮成分)と歯乳頭(間葉成分)を各々1単位とし、これらを種々の比率で組み合わせた再結合集合体とすることによって、いずれの組み合せからも互いに独立した複数の歯牙様硬組織を生じせしめることに成功した。これらはヒトの集合性歯牙腫に相同のもので、あわせて、過剰歯、融合歯、歯の発育異常に対応し得る病変の実験モデルを作成できたものと考えている。
3.胎齢18.5日マウスの1個の臼歯歯胚(鐘状期初期)から得たエナメル器(上皮成分)と歯乳頭(間葉成分)を各々1単位とし、これらを種々の比率で組み合わせた再結合集合体とすることによって、いずれの組み合せからも互いに複雑に融合し一塊となった硬組織塊を生じせしめることに成功した。これらは不規則な形状の象牙質塊とこれらの一部を覆うように介在するエナメル質とからなるものでヒトの複雑性歯牙腫と相同の病変の実験モデルが作成できたものと考えている。
4.現在、異なる発生段階にある歯胚の上皮成分と間葉成分との組み合わせによる再結合体からえられる病変を検討中であるが、ヒトのエナメル上皮腫に対応し得る病変は未だ得られていない。
5.各種成長因子の発現状況についても検索中である。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 林 崇偉: "マウス臼歯歯胚の上皮/間葉比の不調和が形態形成と組織分化に及ぼす影響" 日本病理学会会誌. 80. 117 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 林 崇偉: "マウス臼歯歯胚の上皮/間葉比の不調和が形態形成と組織分化に及ぼす影響胎生18.5日齢の下顎第一臼歯の場合" 歯科基礎医学会雑誌. 33補. 232 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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