研究課題/領域番号 |
03807123
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
石川 康子 徳島大学, 歯学部, 助教授 (40144985)
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研究分担者 |
天野 伊知郎 徳島大学, 歯学部, 助手 (20212566)
石田 甫 徳島大学, 歯学部, 教授 (70028364)
中西 淳 徳島大学, 歯学部, 助手 (80237320)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1993年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 耳下腺 / 細胞膜 / アドレナリンβ-受容体 / 高分子量GTP結合蛋白質 / 低分子量GTP結合蛋白質 / 分泌顆粒 / 細胞分化 / 加齢変化 / β-アドレナリン受容体 / GTP結合蛋白質 / アデニル酸シクラーゼ / c-AMP / アミラーゼ分泌 / チモーゲン顆粒 / 分化・成長 / βー受容体 / アデニル酸シクラ-ゼ / Gs蛋白質 / Gi蛋白質 / イソプロテレノ-ル / フォルスコリン |
研究概要 |
ラット耳下腺・顎下腺の発生原基は口腔上皮に由来し、その発生・分化の大部分は生後に進行し、自律神経線維による神経支配も生後に進行する。本研究はこの系を用いて分泌シグナルの伝達機構と細胞分化との関連性を追求するものであり、本年度は下記の成果を得た。実験には生後3日以後の各週齢のウィスター系雄ラットを使用した。母乳から固型飼料への切替えは生後21日に行い、生後2週までのラットは雌雄の区別をせず使用した。 [1]耳下腺細胞膜と[^3H]dihidroalprenolol(DHA)との結合実験の結果、Bmax値は生後急激に増加して4週齢でピークに達し、以後2年齢までほとんど変化が認められなかった。Kd値は生直後から2年齢までほとんど変化がなかった。 [2]耳下腺細胞膜と[^<35>S]GTPγSとの特異的結合は1週齢のラット耳下腺においてさえ既に認められ、そのBmax値は、2週齢から4週齢の間で急激に増加して4週齢でピークに達し、8週齢から12週齢で急激に低下して以後2年齢までゆるやかな低下が続いた。Kd値は1週齢より4週齢まで増加してピークに達し、8週齢以後2年齢まで徐々に低下した。コレラ毒素あるいは百日咳毒素で処理した耳下腺細胞膜を[^<35>S]GTPγSとの結合実験に供すると、Bmax値は無処理膜の約半分に低下したものの、加齢に伴う変化は無処理膜の値とほぼ平行であった。 [3]授乳期を長くして離乳を遅くするとDHA結合実験もGTP結合実験もBmax値のピークに達する時期は遅れた。Kd値はDHA結合については生後から2年齢まで変化せず、GTP結合についてはBmax値がピークとなる時期にKd値もピークとなった。 [4]前年度に電気泳動により低分子量であることを確かめた分泌顆粒のGTP結合蛋白質は結合実験の結果Kd値が24.3±2.6nM、Bmax値は55.9±4.2pmol/mg prot.であった。この蛋白質の生理的役割については不明な点が多く、現在研究を進めている。
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