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免疫細胞の動態による歯周疾患診断法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 03807127
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 保存治療系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

山崎 和久  新潟大学歯学部附属病院, 講師 (00182478)

研究分担者 安部 恒  新潟大学, 歯学部, 助手 (40202676)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード歯周炎 / 歯肉炎 / メモリーT細胞 / 活性化B細胞 / IL-4 / LFA-1 / ICAM-1 / 免疫組織化学 / メモリ-T細胞
研究概要

CD45RO抗原を発現しているメモリーT細胞は接着分子(LFA-1)の発現も増強されており、また種々のB細胞活性化サイトカインを産生することによりB細胞の活性化、免疫グロブリン産生に重要な役割を演じていると考えられる。B細胞1形質細胞病変と考えられる歯周炎組織におけるT細胞の種類と分布並びにB細胞活性に及ぼす作用を検索する目的でメモリーT細胞、活性化B細胞、IL-4、LFA-1、ICAM-1を免疫組織化学的手法により凍結切片上で染色した。
19人の歯周炎患者と5人の歯肉炎患者よりバイオプシーを採取し、凍結切片を作製した。メモリーT細胞については抗CD4、抗CD45RO抗体による二重染色、活性化B細胞については抗CD23叉は抗CD25抗体と抗CD19抗体による二重染色により同定した。
その結果、歯肉炎、歯周炎ともCD4陽性T細胞の大部分はCD45RO抗原を発現しているメモリーT細胞であったが、その比率は歯肉炎組織でより高かった。反対にB細胞、活性化B細胞の割合はともに歯周炎組織で高かった。メモリーT細胞の割合は歯肉炎組織で高かったにもかかわらず、B細胞活性化サイトカインであるIL-4を産生している細胞の比率は歯周炎組織に比べて有意に低かった。接着分子に関してはメモリーT細胞の分布に一致してLFA-1の発現が認められ、ICAM-1は血管内皮細胞とポケット上皮の一部に発現されていたが、同時に一部のB細胞でもその発現が増強されていた。同じメモリーT細胞でもサイトカイン産生のプロフィールは歯肉炎と歯周炎で全く異なること、歯周炎組織でもIL-4産生細胞、活性化B細胞の割合は多様性に富んでおり、歯周炎が悪化と緩解をくり返しながら進行することを考えると、臨床指標では検出できないような病態の変化を反映していると思われる。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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