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病院保健婦の活動内容からみた病院の公衆衛生的機能発現に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03807157
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関聖路加看護大学

研究代表者

村嶋 幸代  聖路加看護大学, 看護学部, 助教授 (60123204)

研究分担者 深谷 安子  神奈川県立衛生短期大学, 看護学科, 講師 (20238447)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード病院保健婦 / 地域ケアシステム / 訪問看護 / 地域看護計画 / 要援護老人 / 病院 / 地域差 / 地域保健 / 地域医療
研究概要

病院の公衆衛生的機能発現の一つを地域ケアの提供として把え、その果たしている役割を知るため、Y市内の要援護老人関係の保健・医療・福祉の複数の機関(市・老人福祉係、保健予防課訪問看護担当係、社会福祉協議会および市内で訪問看護を行っている各医療機関、さらに管轄保健所)で把握もしくは訪問している在宅要援護老人(寝たきり・痴呆)に関して、各機関の重複度と各々のケア提供の内容について、老人の身体・精神状況との関係も含めて調査を行なった。 なお、Y市は南北に細長く、訪問看護を行っている病院は、中・南部のみにある。
その結果、以下の点が明らかになった。
1. 公的サービスには地域差がないが、民間3病院からの訪問看護は中部・南部に有意に多く、病院の所在地を反映していた。そのため、『自力で坐位不可』という同一のADLレベルでも、中・南部の人は訪問看護を受けれるが、北部の人は受けれないという偏りが生じていた。
2. 対象別に見ると、市・老人福祉係による寝たきり131人中、病院からの訪問看護を受けている人は30%だが、痴呆性老人60名中、病院は5%にすぎず、保健所保健婦の方で35%は把握してケアをしていた。
3. 各機関がケアしている対象の重なり具合を調べた処、福祉関係では1機関のみが過半数を占めた。逆に、訪問看護は医療機関からが6割、市の訪問看護で9割が他機関と重なり、多面的な援助を要していた。
4. 病院と市の訪問看護が重なっている4名では病院は気管カニューレ交換等の処置を、市は清拭等の身体面のケアに重点を置いていた。
以上のことから、医療機関は、それが身近に存在する人には有効であるが、地域偏在が生じるため、やはり公的サービスが行政全域をカバーする必要のあること、そのためには、個々のケア提供の能力も含めて、地域看護計画が立てられねばならないことが示唆された。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 村嶋 幸代 他: "Y市要援護老人のケア状況調査(第1報)ー保健・医療・福祉機関の把握・訪問の地域差ー" 日本公衆衛生雑誌. 39.suppl.272- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 村嶋 幸代 他: "Y市要援護老人のケア状況調査(第2報)ー保健・医療・福祉の重なりの状況ー" 日本公衆衛生雑誌. 39.suppl.282- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 村嶋 幸代,深谷 安子 他6名: "病院地域医療部門に働く看護職の役割と業務" 看護.

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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