研究概要 |
1.経口糖負荷を加味した正常血糖クランプによる肝糖代謝の非侵襲的解析: 経口ブドウ糖負荷を加味した正常血糖クランプ法が,標的臓器の糖処理をin vivo非侵襲的に弁別解析し得る手段として有用であることを実証した。本法の適用により,インスリン非依存型糖尿病(NIDDM)患者において,厳格な代謝管理や運動が標的臓器の糖代謝動態に及ぼす景響を新局面から追究することが可能となった。 2.安定同位体標識glucoseの適用による糖代謝動態のin vivo非侵襲的計測: ^<19>F-MRSが糖代謝動態の非侵襲的・経時的・臓器別計測法として有用であることを家兎における基礎的検討で確認し得た。更にTFA化^<13>C-glucoseのGCMSによる解析法を確立し,^<13>C-glucoseを用いるトレーサ法の妥当性をラットにおける生理学的な実験系で実証した。本手法は臨床応用が可能であるため,今後,未知の病態生理解明,既知の疾病状態の早期把握などにきわめて有益な情報をもたらすことが期待される。
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