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細胞核に存在する新しいイノシト-ルリン脂質特異的ホスホリパ-ゼCの構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 03808017
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 物質生物化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

小泉 惠子  名古屋大学, 医学部, 講師 (00118027)

研究分担者 小島 清秀  名古屋大学, 医学部, 教授 (80073104)
吉田 松年  名古屋大学, 医学部, 助教授 (70090420)
伊豆田 俊二  名古屋大学, 医学部, 助手 (50203047)
研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードホスホリパ-ゼC / イノシト-ルリン脂質 / 細胞核 / ホスファチジルイノシト-ルモノリン酸 / ホスファチジルイノシト-ル / 再生肝
研究概要

我々により初めて細胞核に見い出されたイノシト-ルリン脂質特異的ホスホリパ-ゼC(PLC)の構造ならびに機能の解明を目的として実験を進め,以下の結果を得た。
1.細胞核PLCの精製:ラット腹水肝癌細胞(AH7974)より分離精製した核からPLCを可溶化し,4種類のカラムクロマトグラフィ-およびグリセロ-ル密度勾配超遠心を行って高度に精製された4種類のPLCを得た。4種とも既知のPLCr_1,r_2およびδのいづれの抗体とも反応せず,一時的にPLCーA,ーB,ーC,ーDと名づけた。成熟静止肝ならびに再生肝(S期)の核からもPLCを精製し,静止肝からはPLCーAとCが,再生肝からはAH7974細胞と同様PLCーA,ーB,ーCおよびーDが得られた。
2.細胞質上清および細胞膜PLCの精製:AH7974細胞より細胞質上清および細胞膜画分を調製し,それぞれからPLCを精製した。両画分とも主としてPLCーAおよびーCが同定された。
3.4種類のPLCの性質の比較:(1)すべてのPLCがその活性発現のためにCa^<2+>を要求した。また,すべてのPLCがホスファチジルイノシト-ルモノリン酸(PIP)ならびにジリン酸(PIP_2)の加水分解はμMオ-ダ-のCa^<2+>の存在下で効率よく行ったが,ホスファチジルイノシト-ル(PI)の加水分解には,PLCーA,ーB,ーCはmMオ-ダ-のCa^<2+>を要求し,一方,PLCーDのみμMオ-ダ-のCa^<2+>でPIを加水分解した。(2)PLCーAおよびーCはPIを最もよく加水分解し,一方,PLCーBおよびーDはPIPを最も効率よく加水分解した。(3)PLCーAおよびーCに比し,ーBおよびーDは効率よくDNAに結合した。
以上の結果から,PIPを最も効率よく加水分解し,DNAと結合するという特徴をもつPLCーBおよびーDは核に多く存在し,しかも増殖期細胞核に特異的なPLCであることが判明した。これらPLCの抗体の作製およびcDNAのクロ-ニングを目指して現在実験を進めている。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Hiroo Ishihara: "Growthーassociated changes in tatty acid compositions of muclear phospholipids of liver cells." Biochim.Biophys.Acta. 1084. 53-59 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Kuriki: "Existence of phosphoinositideーspecific phospholipase C in rat liver nuclei and its change during liver regeneration." J.Biochem.111. 283-286 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masahiko Asano: "Purification and characterization of four forms of phosphoinositidesーspecific phospholipase c from nuclei of rat ascites hepatoma cells"

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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