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Exon Trapping法ー染色体DNAからの翻訳領域の取得法

研究課題

研究課題/領域番号 03808035
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子遺伝学・分子生理学
研究機関(財)癌研究会

研究代表者

佐藤 孝明  (財)癌研究会, 癌研究所・生化学部, 研究員 (30225958)

研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1992年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードexon trapping / tumor suppressor gene / ゲノムプロジェクト / expressed sequence / スプライシングベクター / 第17番染色体 / tag site / Exon Trapping / ゲノム プロジェクト / 染色体地図 / スプライシング
研究概要

本研究の目的はスプライシングベクターを用いたexon trapping法を確立することによりゲノムDNAから成熟型mRNAとして転写される未知のexonを効率よく単離することにある。われわれはSV40のearly promoterとHIVtat遺伝子のスプライシングカセットをもつスプライシングベクラーpSPLIを用いて、第11番染色体11p15及び第17番染色体上にそれぞれマップされたコスミドクローン(63クローン)についてexon trappingを実施した。その結果、56クローン(90%)から平均サイズ約100bpの未知のexon配列をRT-PCR法により単離することができた。更に、第17番染色体上にマップされたコスミドクローンから得られたPCR産物を解析した結果、6クローンについてopen reading frameがとれ、しかも種を越えて高い保存性のあることが確認された。また、それらの1クローンについてcDNAを単離し、コスミド、cDNA、exonのDNA配列を比較検討した結果、exon trapping法で得られたユニークな配列はcos7細胞のスプライシング機構によって正確にスプライシングされたexonであることが明らかとなった。一方、問題点としては、スプライシングベクター内にcriptic siteが存在するためにfalse positiveのexonが誘導されることがある。
これらの結果から、exon trapping法はゲノムDNAより直接exonを単離するための非常に有効な手法であるばかりでなく、得られたexonをプローブとして完全長のcDNAの単離が可能である。また、この手法は、positional cloning法による遺伝性疾患や癌抑制遺伝子単離の際にも有効であるとともにtranscriptioanal mapの作成も可能で、cDNAプロジェクションと並んでゲノム解析に大きな貢献が期待される。

報告書

(2件)
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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