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ヒトの顔面温度計測による心理変化の推定

研究課題

研究課題/領域番号 03831013
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関帝京技術科学大学

研究代表者

溝手 宗昭  帝京技術科学大学, 情報学部, 教授 (70009645)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1992年度: 100千円 (直接経費: 100千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード赤外線カメラ / 心理変化 / 顔面温度 / 背筋運動 / 心理劇 / 心理ショック / 背筋力運動
研究概要

1)従来、生体の皮膚温度測定については、周囲の温度変化が大きな要因となって精密な測定が困難であり、精密な測定を行うために環境ルーム等を設備すると、経費は膨大なものとなっている。本研究を通して、簡便な方法でもヒトの顔面温度変化から精神活動を定量的に計測することが可能であることが判明した。
2)顔面の温度パターンは同一被験者でも変化するし、学生と幼児では顔面の面積も異なっている。そのため本研究では30℃以上の温度分布についての面積当たりの放射熱量を指標とした。このことは被験者の顔面がカメラに対して移動し測定面積が変化しても、単位面積に対する放射熱量に大きな影響はなく、そのため、被験者の動作を拘束する必要がない。
3)男子学生の顔面温度変化と心拍の関係を、運動時と心理劇時について比較した。運動後、一時的に心拍の増加が見られ全身の循環系が活発になり、顔面皮膚血流の増加などによって顔面温度が回復する。これに対して、顔面温度のみ上昇し、心拍変化を伴わない時、循環機能系が高進しないためか、比較的長時間高温を持続する。これは心理治療の心理ショックに対応した。
4)幼稚園園児の顔面温度測定では、全体に頬の部分が学生に比較して低温だったがパターンには差は見られなかった。
5)顔面温度のパターンから、ヒトの顔面部位については眼窩部を中心に額の部分で温度が高く。頬や鼻尖部では温度の低い人が多い。これらは顔面表層の血管分布に対応しており、赤外線画像が循環系の情報を得ていることを示している。

報告書

(3件)
  • 1993 研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (15件)

  • [文献書誌] 溝手、加納、大澤、松崎、吉村: "熱画像解析システムによる運動時の顔面温度測定" 平成4年電学全大. 13-112 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 溝手宗昭: "背筋運動直前の体表温度変化について" 医用電子と生体工学. 30. 386 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Mizote: "Fluctuation of facial temperature without heart rate variance" Neuroscience Res.Suppl.17. S309 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 松崎、高橋、溝手: "背筋運動時の顔面温度と心拍変動" 平成5年電学、電子・情報・システム部門大会. 393-394 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Mizote, J.Kano, H.Ohsawa, H.Matsuzaki and Y.Yosimura: "Measurement of facial temperature in an exercise by a thermal image anlyzing system." Proceedings of general meeting. 13-112 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Mizote: "Skin temperature before pulling a dynamometer" Jpn.J.Med.Electronics and Biol.Eng.30. 386 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] M.Mizote: "Fluctuation of facial temperature without heart rate variance." Neurosci.Res.Suppl.17. S309 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] H.Matsuzaki, N.Takahasi and M.Mizote: "Facial temperature and heart rate variance during pulling a dynamometer." Proceedings of the Third Electronics, Information and Systems Conference, I.E.E.of Japan. 393-394 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 溝手 宗昭: "背筋運動直前の体質温度変化について" 医用電子と生体工学. 30. 386- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Mizote: "Fluctuation of facial temperature without heart rate variance" Neuroscience Res.Suppl.17. S309- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] M.Mizote: "Ia responses of cats to muscle vibratory stretches" J.Teikyo Univ.Tech.4. 43-50 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 溝手 宗昭: "背筋運動時の顔面温度と心拍のゆらぎ" 医用電子と生体工学(32回日本エム・イー学会). 31. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] 溝手 宗昭: "顔面温度計測による人の心理的変化の推定" 電気学会論文誌 D. 111. 1073-1078 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 溝手,加納,大沢,松崎,吉村: "熱画像解析システムによる運動時の顔面温度測定" 平成4年電気学会全国大会. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] 溝手 宗昭: "背筋運動直前の体表温度変化について" 第31回日本エム・イ-学会大会. (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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