研究課題/領域番号 |
03831014
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
認知科学
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研究機関 | 東京女子大学 (1993) 国立音楽大学 (1991-1992) |
研究代表者 |
小嶋 恵子 (小嶋 惠子) 東京女子大学, 文理学部, 教授 (00050782)
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研究分担者 |
波多野 誼余夫 獨協大学, 教養部, 教授 (60049575)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 記憶 / 事実の学習 / 領域固有の知識 / 知識の利用 / 対連合学習 / 野球 / 記憶術的方略 |
研究概要 |
事実の学習における領域固有の内容的知識と一般的記憶術的技能の交互作用を明らかにする。 1)リストの形で呈示された野球の事実の学習についてのKuhara-Ko.jima & Halano(1991)の論文のデータの再分析をした。野球の知識が高いあるいは低い大学生の事実の学習を記憶術的技能の高低2群で比較し、3つの実験から求めた effect size を統合した。野球の知識が高い場合には、野球の事実の学習への記憶術的技能の貢献度は小さいことが分かった。 2)実験1では、野球の知識の高い被験者に個人実験で野球の事実(野球の選手と野球の試合での行動の対)のリストの学習をさせ、どのように覚えたかの言語報告を求めた。知っている選手についてはその選手についての知識が自動的に引出されたが、知らない選手についてはこじつけや語呂合せをして、なんとか覚えようとした。1つの項目に対して野球の知識の使用と記憶方略の使用とが同時に報告されることはほとんどなかった。 3)実験2・3では、2種類のリストの学習成績を比較した:リストKは知っている選手の示差的な行動からなり、リストMは知らない選手の類似した行動からなる。野球の知識高群の結果は、リストKでは記憶方略の訓練の有無に関わらず高い成績を示すが、リストMでは訓練あり群は無し群より高い成績を示した。野球の知識低群の結果はどちらのリストでも訓練あり群が訓練なし群より高い成績を示した。 4)事実の学習のおける領域の内容的知識の利用と記憶方略の適用についてのモデル化を試みた。
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