研究課題/領域番号 |
03832033
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会システム工学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
彦坂 煕 九州大学, 工学部, 教授 (10037864)
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研究分担者 |
JOHN Bolande 九州大学, 工学部, 講師 (30220990)
丸山 義一 九州大学, 工学部, 助手 (70209708)
篠田 岳思 九州大学, 工学部, 助教授 (80235548)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 社会システム工学 / ファジイ理論 / エキスパートシステム / 意思決定問題 / エキスパ-トシステム |
研究概要 |
構造物・施設・機器などの工学的設計において、特に概念設計段階では設計対象を取りまく社会・経済・技術的環境の予測が困難なため、設計要因を明確に計量化できずに意思決定する場合がある。また初期設計においても、システム構成、機器・設備などの選定または機能、配置を決定する際には、いくつかの不確定的要因を含んだ候補案をいかに評価し総合的にバランスのとれた案を決定するかが重要となる。さらに、設計対象のなかで極めて感覚的、主観的問題を取り扱う際には、評価規準の設定にあいまいな要素が含まれるため候補案選定の判断が難しい場合があり、これらは技術者・専門家の経験や勘に拠るところが多い。本研究は、このようなあいまいさのある問題の評価解析と意思決定の支援手段を確立することを目的とするものである。 まず、評価問題の構造モデル、評価モデルおよび評価決定モデルに基づき、評価の感性的・定性的情報およびあいまいさのある計量的情報を考慮するために、経営工学的手法にファジィ理論を応用した評価解析および選好序列化により、意思決定を行うための方法を提案した。次に、評価項目間の重複を判定し、評価構造を確定する方法を示した。さらに、評価主体の主眼または立場の相違から問題に多面性がある場合の多軸評価法を提案した。この手法の適用例として、将来大規模な輸送量不足が予測される大都市間の物流システムの評価問題を扱い、従来決めにくかった重要度および評点を理論的に裏付けのある規定の処理により決めうることを示した。
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