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社会における環境保全意識・態度の形成及び発展の動力学的過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03832034
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関九州大学

研究代表者

井村 秀文  九州大学, 工学部, 教授 (20203333)

研究分担者 二渡 了  九州大学, 工学部, 助手 (60173506)
研究期間 (年度) 1991 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1992年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1991年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード社会システム / 環境保全 / 意識形成 / シナジェティクス / 大域的構造形成
研究概要

環境保全に関する市民の意識変化形成の動的過程を,巨視的変数で表された集団の意識・態度に関する確率密度関数の時間発展方程式(マスター方程式またはFokker-Planck方程式)によって記述した。このモデルの数学的構造を,遷移確率関数を仮定して1次元及び2次元の場合についてシミュレーションにより検討した。さらに,セル・ダイナミカル・システム・モデルを用いて,2次元格子で表現された集団の構成員の意識状態の経時的な変化について検討した。個々人の意識状態を,それを決定する力の増加関数とし,その関数にS字型曲線を採用した。この意識・態度を決定する力は,(1)自己の意識が次の時点での意識形成に及ぼす効果(自己確信度),(2)構成員同士の相互作用,(3)集団外部からの影響の3つの和とした。これらの影響の大きさを変数パラメータにより表現し,種々のパラメータを設定してシミュレーションを行った。その結果,最初はランダムであった意識状態の分布が,時間の経過とともに集団を形成し,これが大きくなっていく様子が示された。
また,地域における環境保全運動,市民生活・環境開発に関するアンケート調査結果に基づいて,モデルの適用性を検討した。環境保全運動に関する結果については,余暇時間の有無という特性により清掃活動への参加状況の分布特性を表現した。環境開発に関するアンケート調査結果では,開発に対する期待と不安という意識を変数に2次元モデルとして解析した。
全体を通して,数理モデルの特性と有効性について整理するとともに,数理モデルとアンケート調査の連係方法等,分析手法における問題点を総括し,その改善方法について考察した。遷移確率の関数形等を検討するためには,アンケート回答結果を数量化する点等に問題があることを指摘した。

報告書

(4件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 井村秀文、他: "環境保全意識・態度形成の動的発展過程モデルについて." 環境科学会誌. 第6巻. 335-342 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hidefumi IMURA,Tohru FUTAWATARI and Koji OHIRA: "A Dynamical Model Study on Environmental Opinion and Attitudes Formation" Environmental Science. Vol.6, No.4. 335-342 (1993)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1993 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 井村秀文、他: "環境保全意識・態度形成の動的発展過程モデルについて" 環境科学会誌. 第6巻、第4号. 335-342 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 二渡 了,他: "環境保全意識・態度形成の動的過程のモデル論" 環境科学シンポジウム講演要旨集(環境科学会). 113- (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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