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筋肉の分化における細胞間相互作用の重要性とその分子的機序

研究課題

研究課題/領域番号 03833020
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子細胞生物学
研究機関大阪大学

研究代表者

三村 直稔  大阪大学, たんぱく質研究所, 助手 (80157586)

研究期間 (年度) 1991 – 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1992年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードN-CAM / Myogenesis / MSD / Brefedin A / Myogenin / Myo D / Site-directed antibody / brefeldin A / muscle differentiation / myoflast fusion / Neural cell adhesion molecule / muscle specific domain
研究概要

筋肉に発現されるN-CAMsに対する部位特異的抗体を作製し、発生段階に応じてどの様に変化しているかイミュノブロット法により調べた。155kDaのものは抗体との反応性から細胞質ドメインを有しかつMSD(筋肉特異的領域)も併せ持つtypeであった。これは、発生の初期では検出限界以下で5日齢の胚から現れ、筋芽細胞が融合して筋管細胞が盛んに形成される11日目から14日目にかけてピークとなり、孵化直前の18日胚では再びもとの検出限界にまで減少するstage-specificな一過性の発現をするものであるとわかった。また、145kDaにはcytoplasmic tailがありMSDはないので神経のN-CAMと構成がよく似ていると考えられた。この神経型のN-CAMは発生初期5日目にはすでに強く発現しており胚発生の進行と共に漸減する傾向が見られた。一方、120kDa typeは、cytoplasmic tailはなくそのかわりにPI-PLCによって細胞から遊離してくることからPIによって細胞膜にanchorされていると思われる。この型のN-CAMは発生初期にはMSDをもたないが発生の進行と共にMSDをもつものに置き変わり、筋管形成の一番盛んな時期になると完全にMSDtypeとなることがわかった。以上の結果から、筋肉のN-CNAに特異的にみられるMSDは筋芽細胞が融合して筋管細胞を形成する過程で必要とされる因子と思われた。
次に、brefeldinA(BFA)により細胞膜表面への物資の供給を遮断することによって、筋肉分化への影響を調べた。その結果、筋芽細胞同士の融合が完全に抑えられるばかりでなく、筋肉分化に伴うcreatine kinase,myogenin,myoDの発現誘導と増加もBFA処理によりmRNAレベルで抑制を受けていることが分かった。その影響は分解によるものでなく転写活性の低下によるものであることも判明した。このことは、筋肉の分化は自律的に行われるものでなく、細胞表面に提示される分子を介したシグナルの授受が必要であることを示唆している。

報告書

(3件)
  • 1992 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Yoshimi et.al.: "Transitional Expression of Neural Cell Aclhesion Moleaule Isoforms during Chicken Embryonic Myogenesis." Cell Structure and Function.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. Yoshimi, N. Mimura, S. Aimoto and A. Asano: "Tramitional Expression of Neural Cell Adhesion Molecule Isoforms during Chicken Embryonic Myogenesis" Cell Structure and Function.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1992 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Yoshimi: "Transitional Expression of Neural Cell Adhesion Molewle Isoforms during Chicken Embryonic Myogenesis" Cell Structure and Function.

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

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