• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肝小胞体膜の形成機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03833024
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分子細胞生物学
研究機関九州大学

研究代表者

三原 勝芳  九州大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (40029963)

研究期間 (年度) 1991
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1991年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードシグナル / アンカ- / ER / 膜蛋白質
研究概要

(1)シグナル/アンカ-の系統的解析
我々はPー450分子のN末端に存在するシグナル/アンカ-の機能がN末端の荷電アミノ酸の数と疎水領域の長さとのバランスによって決定されることを推定していたが、今回N末端の荷電アミノ酸の数と疎水領域の長さとを系統的に変えた人工的シグナル/アンカ-を持つ蛋白質を18種類構築しERへの挿入様式をin vitroで解析し、この仮説を実証することに成功した。
(2)膜透過停止配列(ST)の系統的解析
ER膜を通過する蛋白質の分子内に疎水性アミノ酸に富む領域が存在すると膜透過はその部分で停止し蛋白分子は膜にアンカ-される。今回はロイシン、ロイシン/アラニン、アラニンより構成されるいろいろな長さのクラスタ-を分泌蛋白質分子の中に挿入したこれらの分子のER膜透過の様子を解析することによりST機能に必要な条件を検討した。ロイシンでは9残基の、またアラニンでは19残基クラスタ-で完全な停止が見られた。またSTのC末端側に塩基性アミノ酸が存在するとST機能が増強されることも分かった。
(3)カルボキシエステラ-ゼの細胞内局在
従来カルボキシエステラ-ゼはすべてER内腔にのみ局在するものと考えられていたが、我々がラット肝より単離したcDNAがコ-ドするカルボキシエステラ-ゼのC末端にはER局在化のコンセンサス配列が見られなかった。このcDNAをCOS細胞に導入し、発現した蛋白質の細胞内局在を検討したところ、極めて速やかに細胞外へ分泌され、且つ複合型の糖修飾を受けていることが分かった。一方、分泌型カルボキシエステラ-ゼのC末端部分を別のタイプのエステラ-ゼのC末端部で置換したものはERにとどまっていた。さらにラット血清中にかなりの量の複合糖型カルボキシエステラ-ゼが存在することを見いだした。

報告書

(1件)
  • 1991 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoko Kuroiwa: "Systematic Analysis of StopーTransfer Sequence for Microsomal Membrane" J.Biological Chemistry. 266. 9251-9255 (1991)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書
  • [文献書誌] Masao Sakaguchi: "Functions of signal and signalーanchor sequences are determined by the balance between the hydrophobic segment and the Nーterminal charge" Proc.Natl.Acad.Sci.USA. 89. 16-19 (1992)

    • 関連する報告書
      1991 実績報告書

URL: 

公開日: 1991-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi