研究課題/領域番号 |
03833036
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分子細胞生物学
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研究機関 | (財)東京都臨床医学総合研究所 |
研究代表者 |
米原 伸 (財)東京都臨床医学総合研究所, 細胞生物学研究部門, 研究員 (00124503)
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研究期間 (年度) |
1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1991年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | インタ-ロイキン3 / GMーCSF / インタ-ロイキン5 / レセプタ- / モノクロ-ナル抗体 |
研究概要 |
マウスILー3レセプタ-分子Aicー2Aとその類似膜蛋白質Aicー2Bの機能を明らかにすることを目的に、Aicー2A分子及びAicー2B分子に特異的なハムスタ-のモノクロ-ナル抗体を作製した。遺伝子組換えの技術を用いて、可溶性のAicー2AとAicー2B分子を調製し、アルメニアンハムスタ-に免疫した。そして、Aicー2Aに特異的モノクロ-ナル抗体HAとAicー2Bに特異的モノクロ-ナル抗体HBを得た。HAはILー3の高親和能レセプタ-に対する結合を抑制し、ILー3依存性増殖も抑制した。Aicー2A分子が機能的高親和能ILー3レセプタ-の構成成分であることが示された。HBはGMーCSF及びILー5の高親和能レセプタ-への結合を阻害した。Aicー2BがGMーCFS及びILー5の高親和能レセプタ-に共通な構成成分であることが明らかになった。また、HBがILー3の高親和能結合も一部抑制したことから、ILー3レセプタ-にはAicー2Aを構成成分とするものと、Aicー2Bを構成成分とする二種類の存在することが示唆された。 次に免疫沈降実験を行って、ILー3レセプタ-とGMーCSFレセプタ-複合体の構造を解析した。HA及びHBは細胞表層から分子量120K(Aic2A)・63K・50K、及びMr130K(Aic2B)・75k・50Kの蛋白質複合体をそれぞれ免疫沈降した。放射能標識リガンドとの化学的架橋実験からMr120K・63K及びMr130K・75Kの分子がそれぞれILー3及びGMーCSFを結合する蛋白質である事は既に示唆されている。50Kの蛋白質はILー3及びGMーCSFレセプタ-複合体ではまだ報告されていない第三の構成成分である可能性が強く、興味深い。
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