研究課題/領域番号 |
03F00126
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
応用獣医学
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研究機関 | 酪農学園大学 |
研究代表者 |
平賀 武夫 酪農学園大学, 獣医学部, 教授
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研究分担者 |
DONG Wu 酪農学園大学, 獣医学部, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | ダイオキシン / Shh / ゼブラフィッシュ / 毒性 / モルフォリノ / Twhh / 下顎 / AhR2 |
研究概要 |
1.ダイオキシン(TCDD)暴露による下顎の遺伝子発現への影響 (1)shhが48hpfから神経底板や、上顎と下顎の上皮に発現がみられた。その他のヘッジホッグであるtwhhはshhと非常に類似した発現パターンを示すことが神経底板、中脳後脳境界領域のほか、今回下顎でもわかった。これに対し、1ppb暴露群ではshhとtwhh発現の低下が見られた。 (2)Shhの受容体であるptc1、ptc2はともに神経底板や中脳後脳境界領域の他、下顎においてshhの近傍の上皮と間充織に発現が確認できた。さらにヘッジホッグ下流の転写因子であるgli1とgli2は下顎の原基、および神経底板で発現が観察されたが、gli3は下顎での発現はみられなかった。これに対して、以上の遺伝子がTCDDによる影響がみられなかった。 (3)線維芽細胞成長因子fgf8は下顎の先端部分と中脳後脳境界領域にその発現がみられたが、TCDD処置による影響はみられなかった。 2.TCDD毒性におけるAhR2の役割 (1)TCDD暴露により下顎におけるcyp1AmRNAの誘導が観察された。 (2)モルフォリノアンチセンスオリゴヌクレオチド(AhR2-MO)によりcyp1A誘導が転写レベルで抑えられることが確認された。 (3)生体観察によりTCDDの作用に対するAhR2-MOの影響を72hpfの下顎において、TCDD 1ppb暴露による下顎の低形成を回復したことを観察した。 3.下顎伸張に対するヘッジホッグ修飾の影響 (1)sonic you(syu)と呼ばれるミュータントはshhに点突然変異を持ち、顕著な下顎の低形成を示した。 (2)下顎成長はShh阻害剤であるcyclopaminの濃度に依存し、有意な抑制が観察された。
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