研究課題/領域番号 |
03F00132
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 正孝 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 教授
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研究分担者 |
NDHLOVU Lishomwa Chakanga 東京医科歯科大学, 疾患遺伝子実験センター, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | OX40 / Regulatory T cells / Inflammatory Bowel Disease |
研究概要 |
OX40(CD134)はT細胞が活性化する際、発現する。本研究で我々は、CD25+CD4+regulatoryT細胞にOX40が発現することを明らかにした。 OX40ノックアウトマウスでは、脾臓のregulatoryT細胞は減少する。OX40リガンドのトランスジニックマウスでは脾臓のregulatoryT細胞が増加している。このことより、regulatoryT細胞の分化や維持にはOX40が関与していると推測されていた。 また、リンパ球を欠損したマウスへの移入実験で、regulatoryT細胞の増殖にOX40-OX40リガンドの相互作用が必要であることが明らかになっていた。さらに、regulatoryT細胞によるT細胞応答の抑制は、OX40が必要であった。我々は、CD25+CD4+T細胞は、リガンド発現細胞に接すると、あるいはOX40に対する抗体で刺激すると、regulatoryT細胞の抑制作用を受けなくなることを見い出した。 regulatoryT細胞は実験的炎症性腸炎を抑制する効果がある。OX40からのシグナルは、このregulatoryT細胞の抑制作用を減弱させることがわかった。これらのことは、OX40シグナルはregulatoryT細胞の分化、増殖に重要であるが、同じOX40シグナルがナイーブT細胞では、regulatoryT細胞による抑制効果を打ち消していることを示唆している。
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