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4〜5世紀百済の対外関係研究―対中国・対倭交渉を中心として―

研究課題

研究課題/領域番号 03F00171
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関京都大学

研究代表者

吉井 秀夫  京都大学, 文学研究科, 助教授

研究分担者 SEONG Jeong Yong  京都大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワード百済 / 東晋 / 南朝 / 倭 / 対外交渉 / 陶磁器 / 金工品 / 馬具
研究概要

本年度は、研究分担者が日本で本格的な調査を進めるために、必要な設備や書籍などを買いそろえつつ、両研究者が研究課題にそって資料調査を開始した。
研究代表者の吉井は、長野県・東京都・千葉県で百済系文物の調査をおこなった。特に長野県では、浅川端遺跡出土の馬形帯鉤や、八丁鎧塚2号墳出土獣面帯金具などを実見し、製作技術の面から韓国での類例との比較検討を進めた。また、こうした遺物が長野盆地にもたらされた歴史的背景について、地元研究者と意見交換をおこなった。
研究分担者のSeong Jeong Yongは、福岡県を中心とする北九州と愛媛県、および中国で現地調査をおこなった。北九州では、古代交通路との関係に留意しつつ、百済の影響下、この地域に集中的に築造された古代山城を踏査した。また、その周辺に分布する古墳出土土器や馬具などの百済系文物の分布状況も調査した。愛媛県では、大分県と海を間において近接する宇和町から出土した鳥足文土器を実見し、この地域と韓半島西南部地域との関係を確認した。
中国では、南京市博物館・南京博物院・南京大学校博物館・尚州博物館などを訪問し、陶磁器と金工品を中心として、東晋・南朝の墳墓から出土した副葬品を調査した。その結果、百済地域から出土した中国文物の編年を行うために役立つ資料を見いだすことができた。また、百済地域に移入された文物が、その源流となる地域でどのような脈絡で用いられたのかを確認した。次に、南京の鐘山遺跡・上下定林寺・西霞寺千仏洞などの遺跡を踏査して、それらの地理的立地・出土遺物・南朝仏像様式の変化様相を調査し、南朝の仏教や精神世界が百済にどのような影響をあたえたのかを検討した。さらに、南朝文化研究を専攻する南京大学・賀雲〓羽先生、南京師範大学・周裕興先生らと意見交換を行った。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 吉井秀夫: "土器資料を通してみた3〜5世紀の百済と倭の交渉関係"漢城期百済の物流システムと対外交渉. 145-167 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Seong Jeong Yong(成正よう): "百済漢城期騎乗馬具の様相と起源"古代武器研究. 第4号. 22-38 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] Seong Jeong Yong(成正よう): "漢城期百済馬具〓編年〓〓起源(漢城期百済馬具の編年とその起源)"国史館論叢. 第101号. 25-52 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2024-03-26  

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