研究課題/領域番号 |
03F00711
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
高崎 史彦 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 教授
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研究分担者 |
STAMEN Rainer 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | B中間子 / K中間子 / パイ中間子 |
研究概要 |
現在、高エネルギー加速器研究機構においてはB-ファクトリー加速器、KEKB、とBelle実験装置が順調に稼動し、このタイプの電子・陽電子ビーム衝突型加速器としては世界最高の性能を実現している。これに伴い、Belle実験はこれまでに最大のB中間子崩壊のデータを収集した。現在、このデータの解析を精力的に行い、多くの学術論文として発表してきた。 Belle実験においては、高い頻度でビーム衝突が繰り返され、膨大な粒子反応が観測される。このうちから、興味ある事象のみを効率よく選び出し記録することが実験の成功の鍵を握る。現在、KEKB加速器の性能は当初の計画値を超えて優れた性能を発揮して折り、これに対応してBelle実験のデータ収集効率を改善する必要に迫られている。Stamen氏はグループの他のメンバーと共同してBelle実験のイベントトリガーシステムの改善を試み、データ収集能力を飛躍的に向上させた。 一方、物理解析においては、B中間子崩壊のうち、K中間子とパイ中間子のみを終状態に含む崩壊反応を詳細に分析し、これらの反応におけるCP対称性の破れと、他の反応で観測されているB中間子崩壊におけるCP対称性の破れとの比較検討を行い、標準理論を越えるような現象の存在の有無を研究している。
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