研究課題
特別研究員奨励費
バックドラフトに代表される建物火災における急激な燃焼拡大機構について、固体可燃物の熱分解の制御論的解析に基づいてモデル化し、数量的に予測評価するための理論的枠組を構築した。研究は、下記の各項目より構成される。(1)内装材料等の固体可燃物の燃焼時の分解性状と環境条件、特に入射熱の関係の明確化天井等の条件での内装燃焼時の加熱条件や火災による入射熱を実験により把握し、内装材料の火災時の分解性状を材料試験で把握しようとする際、外力条件とすべき加熱条件を明らかにした。(2)内装材料等の固体可燃物の燃え広がり性状のモデル化と検証放射加熱環境下の材料の分解性状を入力条件として、天井等の状態での燃え広がり性状を予測するモデルを構築した。このモデルに(1)で得られる一連の材料データを投入し、モデルの妥当性を実験的に検証した。(3)模型レベルでの区画燃焼実験による区画内可燃物の分解・燃焼性状と区画換気・材料加熱性状の関係の把握(1)で分解性状を把握した材料を内装とした場合に、開口・外的加熱条件を系統的に変化させ、燃焼拡大性に及ぼす影響で模型規模で明らかにした。(4)区画内燃焼拡大機構のモデル化区画内燃焼における燃焼効率の測定を精緻に行い、燃焼効率と開口・室条件の関係を明らかにするとともに、この効果を考慮した区画燃焼モデルを作成した。
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