研究課題/領域番号 |
03J00129
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
坂口 美亜子 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 分子系統 / 原生生物 / 太陽虫 / Centrohelida |
研究概要 |
本研究の目的は、これまで真核生物における系統上の位置が不明確であった原生生物太陽虫類の分子系統解析によって解明することである。 太陽虫類の大きなグループの一つである有中心粒太陽虫の系統的位置を調べるため、昨年度シークエンスを行い配列決定したRaphidiophrys contractilisのSSU rRNA、α-チューブリン、β-チューブリンの配列を用いてさらに詳しい分子系統解析を行った。まず、今年度新たに報告のあった他の太陽虫グループのSSU rRNAの配列を加えて最尤法による解析を行ったところ、有中心粒太陽虫は他のどの太陽虫グループとも近縁性は見られず、また他の真核生物グループとも特に高い近縁性は見られなかった。 次に、R.contractilisのα-チューブリン、β-チューブリンに加え、同じRaphidiophrys属のR.ambiguaのアクチンのアミノ酸配列を用いて連結データセットを作成し、最尤法による解析を行ったところ、有中心粒太陽虫は他のどの真核生物グループよりも紅藻に近縁性を示した。しかし、WSH及びAU検定の結果、有中心粒太陽虫は紅藻あるいはアメーボゾアの姉妹群である可能性、または有中心粒太陽虫がアメーボゾアと紅藻の間で独立して分岐した可能性があることが示唆された。以上の結果は論文としてまとめられた(JME,2005. in press)。 さらに他の分子マーカーとして、elongation factor 2の配列を決定中であり、今後このアミノ酸配列を加えて分子系統解析を行い、有中心中太陽虫の系統的位置を明らかにするつもりである。
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