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明治国家形成期における反欧化主義

研究課題

研究課題/領域番号 03J01015
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 日本史
研究機関早稲田大学

研究代表者

真辺 将之  早稲田大学, 文学学術院, 特別研究員(PD) (80546721)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード明治思想史 / 西村茂樹 / 国民道徳論 / 日本弘道会 / 反欧化主義 / 明治国家形成 / 依田学海 / 鳥尾小弥太 / 伝統と近代化
研究概要

本年は、昨年までに集めた資料等を読みこなしつつ、その成果を論文としてまとめることに力を注いだ。具体的に活字化されたものは、昨年より論文化の準備を進めてきた西村茂樹に関する論文二編である。まず論文「近代啓蒙主義的歴史観と歴史的個体性-西村茂樹の歴史認識-」では、西村茂樹の幕末期の歴史認識を検討し、西村が洋学との出会いによって啓蒙主義的な視座を獲得しつつも、しかし以前より持していた歴史的な個体性を重視する視座をも失うことなく、普遍を個別の位相のもとに見る歴史認識を形成することになったと論じ、そのような歴史認識が以後の西村の発想の基底に位置しつづけることになったことを明らかにした。また「西村茂樹『日本道徳論』の形成過程-国民道徳論の前期的形成-」では、西村茂樹の主著『日本道徳論』の形成過程を、草稿類を丹念に検討することによって明らかにし、儒教に基づく修身教育の主張が、時期を経るにしたがいって、国民としての団結を重視する「国民道徳」へと再編されていくこと、その意味で西村の『日本道徳論』は、後年のいわゆる「国民道徳論」の前期的形成を告げる作品であることを明らかにした。
また、本年は、神戸に出張して日本弘道会の支部関係資料を調査し、また京都府立総合資料館に出張し、本多辰次郎関係文書を調査し、そこに含まれる反欧化主義関係の資料調査ならびにかねてから調査をすすめていた深谷博治文書との比較検討を行った。
以上の他、谷干城・鳥尾小弥太・三浦梧楼といった人物に関しても、論文化の構想をまとめることができた。特にその際、それぞれの人物の思想と行動を総合的に比較・検討して体系化し、その思想的・政治的・社会的背景をさぐることに留意した。これらについては、今後成果として発表するために、論文化していく作業に取り掛かりたいと考えている。

報告書

(3件)
  • 2005 実績報告書
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて 2006 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] 西村茂樹『日本道徳論』の形成過程-国民道徳論の前期的形成-2006

    • 著者名/発表者名
      真辺将之
    • 雑誌名

      歴史学研究 812

      ページ: 18-35

    • NAID

      40007174120

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 書評と紹介:林屋礼二・石井紫郎・青山善充編『明治前期の法と裁判』2006

    • 著者名/発表者名
      真辺将之
    • 雑誌名

      古文書研究 61

      ページ: 102-104

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 近代啓蒙主義的歴史観と歴史的個体性-西村茂樹の歴史認識-2005

    • 著者名/発表者名
      真辺将之
    • 雑誌名

      季刊日本思想史 67

      ページ: 51-72

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書
  • [雑誌論文] 明治期「旧藩士」の意識と社会的結合-旧下総佐倉藩士を中心に-2005

    • 著者名/発表者名
      真辺 将之
    • 雑誌名

      史学雑誌 114-1

      ページ: 69-94

    • NAID

      110002366253

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] 西村茂樹研究論文集2004

    • 著者名/発表者名
      日本弘道会編(共著)
    • 総ページ数
      644
    • 出版者
      日本弘道会
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 真辺将之: "明治一四年政変後の「イギリス学」と学問の専門化"早稲田大学史記要. 35. 71-115 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 真辺将之: "帝国議会開設後の保守党中正派-『中正日報』における言論活動-"歴史学研究. 784. 1-19 (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2024-03-26  

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