研究課題/領域番号 |
03J01408
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 独立行政法人宇宙航空研究開発機構 |
研究代表者 |
石黒 正晃 独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部・赤外・サブミリ波天文学研究系, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,113千円 (直接経費: 3,113千円)
2005年度: 913千円 (直接経費: 913千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 彗星 / 惑星間ダスト / 黄道光 / 小惑星 / 惑星探査 / 彗星ダスト / 惑星間物質 / 小惑星探査 / 赤外線分光 / 太陽系始原物質 |
研究概要 |
彗星デブリトレイルの研究 彗星デブリトレイルとは彗星から放出されたミリメートル以上のチリからなるチリ雲である。従来、赤外線天文衛星でしか観測できないと考えられていたが、2002年我々の研究グループによって可視光でも検出に成功した。現在、赤外線天文衛星Spitzerが運用中で、これを機に可視・赤外線両波長域におけるデブリトレイルの観測を実施し、チリの物質に対する考察を行っている。今年度の最大の成果は、2P/Encke彗星と123P/West-Hartley彗星を可視光と赤外線で同時観測に成功したことである。このデータを解析するとデブリトレイル中のチリは 1.可視散乱光では太陽スペクトルより優位に赤い、 2.アルベドは0.02と現在知られている太陽系物質で最も暗い値に分類される、 3.数年のタイムスケールではチリの散乱・熱輻射特性は変化しない、ことがわかった。この単純な解釈としてデブリトレイルはD型小惑星表面物質の候補として考えられている有機物からなると推測される。 HAYABUSA探査機搭載カメラの評価 2005年5月に打ち上げに成功した小惑星探査機HAYABUSAに搭載されている理学観測カメラAMICAによる打ち上げ後の観測とその性能評価を行った。航行中の恒星・惑星観測や、地球スイングバイ時の月・地球の撮像を実施した。このデータを用いて感度の変化や光学特性の変化、迷光の見積もり、ノイズの評価を行った。この結果は2005年9月に小惑星に到着し理学観測を実施する際極めて重要な情報を提供するものである。 広視野カメラWIZARDを用いた惑星間ダストの研究 WIZARDを用いたハワイ・マウナケアにおける黄道光(惑星間ダストによる太陽散乱光)の観測を実施するため、現在ハワイ大学に滞在し黄道光の観測を実施している。本年度は4月、9月、10月、11月に観測を行った。現在データ解析中である。
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