配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究概要 |
1.目的 アルタイ山脈はモンゴル西部からシベリア南部にかけて2000km以上も延びている長大な山脈である.アルタイ山脈北西部に位置するロシア・アルタイ山脈では,過去30年間に旧ソビエト領内で温暖化が最も顕著に進行している.本研究はロシア・アルタイ山脈の永久凍土分布斜面で,温暖化によりどのような地形変化が生じているのか?明らかにすることを目的とする.本年度は8月10日〜30日の期間,国立アルタイ大学のミハイロフ教授らと共同でロシア・アルタイ山脈南チュイスキー山地中央部Akkol谷(標高2200〜3700m)にて現地調査を行った.観測項目は永久凍土が流動して出来る地形である岩石氷河の流動の測量,2003年に設置した気温及び地温観測用データロガーのデータの回収である. 2.結果 岩石氷河上には50ヶ所に測量基点が設置されており,全ての基点で最大傾斜方向に10-30cmの流動が認められた.昨年よりも流動速度が加速している基点が幾つかあった. 谷壁斜面の4地点に設置した気温計のうち3地点で昨年同様,通年の気温データを回収出来た.年平均気温は-3〜-4℃であり,このことからAkkol谷が気温的には不連続永久凍土分布帯に位置することが再確認出来た.また,岩石氷河上14ヶ所に設置した地表面温度観測用データロガー,1ヶ所に設置した地中温度(深度0,0.5,1.0,1.5,2m)観測用データロガーも昨年同様全て正常に作動していた.年平均地表面温度は-3〜-5.5℃であり,データロガーを設置した岩石氷河内部に永久凍土が存在することは間違いないことが再確認出来た. 3.研究成果 2005年6月のヨーロッパ永久凍土学会(ポツダム),同年9月の国際地形学会(サラゴサ)で研究成果について温暖化と永久凍土の融解について発表を行った.現在,Polish Polar ResearchとGlobal and Planetary Changeに投稿中.
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