研究課題/領域番号 |
03J02007
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
西洋史
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
櫻井 美幸 京都府立大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 西洋史 / 中世史 / 都市史 / 近世史 / 西洋中世史 / 西洋近世史 / 宗教改革史 / 都市社会史 / 宗教改革 / 教会 |
研究概要 |
本年度は、ケルン市における都市民と教会の関係を探求するために、特に1520年代後半から1540年代前半にかけて発生した、ケルン市を中心にした宗教改革運動についてさらに研究を進めていった。 まず、1525年に発生したケルン市内の騒擾と、西南ドイツの農民戦争との関わりを、行動と思想との両面においていかに影響し合ったかということに焦点を当て、騒擾の過程でケルン市民の反乱者側が市政府に提出した184条の要求書の内容を詳細に分析することで、宗教改革の思想のケルン市民への広がりについて考察した。また、1520年代後半に起こった宗教改革者アドルフ・クラーレンバハのケルン市内における活動、裁判、そして処刑に至るまでの教会と市政府両者の対応を分析し、そしてこれに対してケルンの一般市民たちがどのように反応したかを見ることで、この時代の宗教改革思想へのケルン市民の反応を検討した。さらに、1530年代後半から1540年代にケルン市で活動した再洗礼派であるゲルハルトとアーノルトのヴェスターブルク兄弟とその一派の動向、および彼らに対する市政府の対応を考察した。その際、よそ者の一般人であったクラーレンバハと、ケルン市民で名望家出身であったヴェスターブルク兄弟への市政府の対応の相違に重点を置いて考えてみた。 具体的に使用した史料としては、M・グローテンが編纂したケルン市参事会忘備録を中心に、L・エンネンの都市史史料、C.v.ルーツ=コルヌヴァーレムの編纂した184条項の原史料などである。これらに加えて、ケルンの宗教改革者たちの著名な宗教改革者たちとの書簡、さらに宗教改革に反対するケルンのカトリック神学者たちの書簡や著作なども利用し、ケルンの宗教改革に対して多角的な考察を行った。なお、これらの研究については論文を執筆し、現在『史学雑誌』に投稿中である。
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