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人間の尊厳の哲学的基礎づけ:近世スコラ学におけるペルソナ論と法哲学を手がかりに

研究課題

研究課題/領域番号 03J02135
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 哲学
研究機関上智大学

研究代表者

山本 芳久  上智大学, 文学部, 特別研究員(PD)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード人間の尊厳 / 人格 / ペルソナ(persona) / 自然法 / 万民法 / 法哲学 / トマス・アクィナス / スアレス
研究概要

本研究の目的は、一言で言うと、近世のスコラ学という世界的に未開拓の分野における「人間の尊厳」という概念の構造を詳細に探求することによって、従来の思想史の空白部分を埋めるとともに、人間の尊厳という問題に関する哲学的な議論の土俵を広げていくような新たな視点を提示していくことである。
「人間の尊厳」や「人格」といった概念に関する中世と近代の連続性・非連続性の具体的な詳細を明らかにするための最大の手がかりは、中世末期から近世初頭にかけてのスコラ学における人間論の探求にある。だが、本邦においては、近世のスコラ学に関しては、社会思想史に関する若干の研究を除けば、哲学的に見るべきところのある研究は未だ殆ど為されていない。また、世界的なレベルで見ても、この分野は未開拓の分野であり、そこには哲学的探求のための非常に豊かな鉱脈が埋もれていると言える。
それゆえ、本研究は、そのような鉱脈の中においても、とりわけ、近世スコラ学における「人格(persona)」概念と法哲学(自然法と万民法)に着目し、人間の尊厳の存在論的な基礎づけに関する哲学的探求を、近世スコラ学のテキストとの対話の中で遂行することを目的としている。
本年は、とりわけ、トマス・アクィナス(1225-1274)とスアレス(1548-1617)における自然法と万民法概念の構造を哲学的に分析しつつ、更に、現代の社会哲学のなかでスコラ的な法理論の持ちうる積極的な役割を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本芳久: "「二重結果の原理」の実践哲学的有効性-「安楽死」問題に対する適用可能性-"死生学研究(死生学研究編集委員会編). 2003年春号. 77-98 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山本芳久: "現代自然法論における人間的善の構想-濃密で曖昧な善の概念-"哲学雑誌(哲学会編). 第118巻第790号. 155-173 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 山本芳久: "自然法と万民法:トマスからスアレスへ"法の理論. 22号. 157-178 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2024-03-26  

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