研究課題/領域番号 |
03J02883
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 東京外国語大学 |
研究代表者 |
宮岡 真央子 東京外国語大学, 大学院・地域文化研究科, 特別研究員(DC2)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 文化人類学 / 台湾原住民 / ツォウ / 社会実践 / 観光開発 / 阿里山 / 民族誌 / 先住民 / 生存戦略 / コミュニティ再生運動 |
研究概要 |
1.台湾原住民族ツォウのコミュニティによる社会実践の事例をまとめ、日本文化人類学会第38回研究大会(2004年6月5-6日、於東京外国語大学)で発表を行った。 2.台湾での市民社会育成、多文化主義、多民族主義や原住民政策の現状を理解するため、2004年10月16-18日に台湾の国家図書館国際会議場で台湾の政府によって開催された「族群與文化発展会議」を傍聴した。この詳細は報告文「台湾の族群と文化をめぐる新政策素描-『族群與文化發展會議』に出席して」にまとめた。 3.ツォウの研究史を事例に、民族誌の書き手・読み手・書かれ手という三者関係の構造的変化についてまとめ、今後の民族誌のあり方について考察する論文を、第33回南島史学会・第8回台湾地理学会連合大会研討会(2004年11月21-22日、於台湾・国立台湾師範大学)のシンポジウムにおいて、「閲読鄒族民族誌」(ツォウ民族誌を読む)と題して発表した。この論文は雑誌に掲載予定である。 4.台湾嘉義県阿里山郷の台湾原住民族ツォウの居住地においてフィールドワークを実施し、これまでの調査資料の補足調査を実施した。特に、現代の観光開発にともなう諸問題について聞き取り調査をしたほか、伝統的な宗教観念についても調査した。この成果の一部は「ツォウの霊的存在に関する諸観念をめぐる一考察」という報告文にまとめ、出版予定である。 5.2005年3月26-27日、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所において開催された国際シンポジウム「台湾原住民研究:日本と台湾からの回顧と展望」において、台湾原住民族ツォウの近年における「文化」を資源とするような社会実践を論じる際の見方について考察することを目的に、「拡散し束ねられる村むら--ツォウの社会実践をめぐる<二項対立同心円モデル>再考」と題する報告を行った。この論文は雑誌に掲載予定である。
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