配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究概要 |
研究代表者らが中心となっておこなった研究で、これまでにC型肝炎ウイルス(HCV)を培養細胞内で効率良く増殖させうる独自のレプリコンの系を作製してきた。その中でもルシフェラーゼ遺伝子をマーカーとして導入したレプリコン(Murata et al.,2005.Virology:331,407-417)は簡便で再現性、汎用性が高く、研究室内のみならず、他大学や製薬会社など外部研究機関とも共同研究をとりおこない、その成果が出てきている(Watashi et al.,2005.Molecular Cell:19,111-122;Zhang et al.,2005.Virology:342,276-285)。また、マーカーとしてルシフェラーゼとネオマイシン耐性遺伝子を融合して用いる系の作出にも成功し、主にスクリーニングなどにおいて大きな成果が出てきつつある。 さらにHCVのinternal ribosome entry site(IRES)依存的なタンパク翻訳開始の研究(Murata et al.,2005.Virology:340,105-115)から、翻訳開始において中心的な役割を果たすことが知られているキャップ結合タンパクelF4Eが、ある翻訳後修飾を受けるということを新規に発見し、現在Journal of Biological Chemistryに投稿中である。 このように研究代表者らが中心となっておこなってきたこの研究は、当初の研究課題を十分達成し、さらに発展的段階に進みつつあり、今後の進展が大いに期待される。
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