研究課題/領域番号 |
03J05378
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
土木環境システム
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
足立 淳 京都大学, 地球環境学堂, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | Indirubin / AhR / 細胞周期停止 / インディルビン / ダイオキシン / マイクロアレイ |
研究概要 |
Indirubinの生体内での機能については、Indirubinが白血病漢方薬の主成分であることより、免疫系になんらかの影響があるのではないかと想像される。そこで骨髄性白血病細胞株ML-1に、Indirubinと内因性因子であるTumor necrosis foctor-α(TNF-α)を併用曝露すると、細胞増殖が抑制されることを発見した。さらにFACSを用いて、細胞増殖がG1期で停止している(G1 arrest)ことを確認した。またG1期での細胞周期停止に関わるサイクリン依存性キナーゼ阻害タンパク、p21が遺伝子・蛋白レベルで増加していることが確認された。p21遺伝子のプロモーター領域には転写因子NF-κBが結合するκB siteとAhRが結合するXRE(xenobiotic response element)が存在し、NF-κB阻害剤を曝露するとp21の発現レベルが減少する、などの結果より、Indirubinによって活性化されたAhRとTNF-αによって活性化されたNF-κBが相乗的にp21の発現誘導に関与し、G1 arrestを引き起こしたと考えられる。以上の結果はIndirubinがTNF-αとの共存下で細胞増殖抑制という機能をもつことを示している。またp21以外にもNF-κB制御遺伝子であるInterleukin-1β(IL-1β)やNF-κBもIndirubin、TNF-αを併用曝露時に発現が誘導された。これらの結果はAhRがNF-κBと相互作用し、NF-κB制御遺伝子の発現量を変化させる可能性を示唆している。
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