研究概要 |
1.人的,経済的支援を意図した里山管理の経済評価研究を「The RGS-IBG annual international conference 2005(2005年9月,London, UK)」において,「Socioeconomic evaluation for benefits of Satoyama forest management by stated preference measures : analysis of willingness to pay and willingness to work from inhabitants around the Kannon Forest in Okunaka hamlet, Naka town, Hyogo prefecture, Japan」というタイトルで報告した。本報告の内容を再検討し,「表明選好尺度に基づいた里山管理の社会経済評価--兵庫県中町奥中「観音の森」周辺住民の支払意思額と労働意思量に着目して--」というタイトルで,人文地理学会の機関誌『人文地理』57巻2号に掲載した。 2.本研究課題の成果と展望を整理すべく,昨年度末に学会にて「環境管理の空間的経済評価」というタイトルで報告を行った。その内容を,「環境資源管理の空間的経済評価と政策的含意--消費者の意識・行動データに着目して--」というタイトルで,立命館地理学会の機関誌『立命館地理』17号に掲載した。 3.隣接諸分野で行われている代表的な環境経済評価研究二編を取り上げ,地理学的観点からの書評を執筆した。二編の書籍は,(1)青山吉隆・中川大・松中亮治著:『都市アメニティの経済学-環境の価値を測る-』.学芸出版社,2003年,175頁,(2)垣内恵美子著:『文化的景観を評価する-世界遺産富山県五箇山合掌造り集落の事例-』.水曜社,2005年,317頁,である。
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