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DNA複製装置による複製開始フィードバック制御の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 03J07836
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 分子生物学
研究機関九州大学

研究代表者

川上 広宣  九州大学, 大学院・薬学研究院, 特別研究員(PD) (50403952)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード染色体複製 / DnaA / DNAポリメラーゼ
研究概要

染色体が正常に2倍化するには、染色体複製反応がただ1回だけ開始されるように制御される必要がある。大腸菌のAAA+ファミリー蛋白DnaAは、ATP結合に依存した染色体複製開始因子である。ATP-DnaAと染色体上の複製起点oriCとが高次複合体を形成すると、oriC二重鎖DNAの開裂、DnaBヘリカーゼのDNA上への装着など一連の複製反応が進行する。oriC上にはATP-DnaA特異的な結合配列が存在し、このATP-DnaA特異的なoriC開裂に寄与している。複製の進行に伴い、ATP-DnaAはRmA経路によって不活性なADP-DnaAとなる。これまでに研究代表者はRIDA構成因子2種を複合体として精製し、複合体形成とRIDA機能に直接関わる残基を同定している。さらに本年度は両蛋白質の結合比を算出した(JBC,2005)。次に、DnaAの機能構造解析に着手し、oriC開裂能と複製開始能を特異的に欠損した1アミノ酸置換DnaAを見いだした。この変異DnaAは、一方でDNA結合能、ATP/ADP結合能、RIDA感受性、DnaBローディング能、oriC上での高次複合体形成能を保持していた。フットプリント解析から、この変異DnaAはATPと結合しても、oriC上のATP-DnaA特異的な配列へ結合できないことが判明した。今回の変異残基はAAA+ファミリー間で高度に保存されており、オリゴマー形成の際、隣接サブユニットに結合したATPを認識するアルギニンフィンガーモチーフと予想されている。ゆえに、今回の変異残基は、元来、DnaAに結合したATPを認識し、DnaA・oriC複合体中のDnaAがoriC上のATP-DnaA特異的な配列へ結合できるような構造変化をもたらすことで、DnaA・oriC複合体の活性化に寄与するものと思われる(投稿中)。

報告書

(2件)
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004 その他

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] Protein associations in DnaA-ATP hydrolysis mediated by the Hda-replicase clamp complex2005

    • 著者名/発表者名
      Su'etsugu, M., Shimuta, T., Ishida, T., Kawakami, H., Katayama, T.
    • 雑誌名

      Journal of Biological Chemistry 280・8

      ページ: 6528-6536

    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [図書] ゲノミクス・プロテオミクスの新展開〜生物情報の解析と応用〜2004

    • 著者名/発表者名
      片山 勉, 末次 正幸, 川上 広宣, (今中忠行監修)
    • 総ページ数
      1000
    • 出版者
      エヌ・ティーエス
    • 関連する報告書
      2004 実績報告書
  • [文献書誌] 川上広宣: "DnaAの制御的不活性化(RIDA):構成因子Hda・polIIIクランプ複合体の精製ならびに性状解析"Genes and Genetic Systems. 78・5(付録). (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 片山 勉, 末次 正幸, 川上 広宣(今中忠行 監修): "ゲノミクス・プロテオミクスの新展開〜生物情報の解析と応用〜"エヌ・ティーエス. 1000(8) (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2024-03-26  

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