研究課題/領域番号 |
03J09308
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
美学(含芸術諸学)
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
寺田 詩麻 明治大学, 文学部, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 演劇興行 / 松竹 / 大芝居 / 劇場経営 / 歌舞伎興行 / 河竹黙阿弥 / 長谷川時雨 / 松竹合名会社 / 京都日出新聞 / 劇場 / 株式会社 / 東京 / 近代演劇史 / 歌舞伎 / 興行史 / 九代目市川団十郎 |
研究概要 |
2005年度は研究発表を2回行い、論文を2本、翻刻を2本発表した。今年度提出予定であった博士学位論文は提出することができなかったが、全体で4章の構成を考えていた。2章から4章前半までの内容は、前年度までに8割程度発表を行い、論考としてもまとめてきていた。今年度は1章・4章の内容と関連のある研究発表を行い、全体の見通しはできたように思う。 2005年度の研究は、前半が近代の代表的な演劇興行会社である松竹の成り立ちを探る研究であり、後半が近代の演劇興行組織を作り上げる前提となった、近世幕末期の江戸における大芝居の興行はいかにして行われていたかを探ることになったように思う。 前半では松竹の合理的な経営方針の根本にある方針をかなり具体的に解明しえたと自負しているが、後半はやや不本意な進捗状況であった。それは、近世の「大芝居」と呼ばれる劇場の経営機構が、調査するにしたがい予想以上に「芝居町」の中の茶屋、町役人との緊密な関係の上で成り立っていて、私が従来調査してきた近代以降の劇場経営機構と根本的に全く異なる機構で運営されていたことが挙げられる。これは予想以上の違いがあり、ために12月に歌舞伎学会で行った発表はあまり良い内容とならなかった。 2006年度は、この違いを乗り越えて博士学位論文をまとめることに全力を注ぎたい。
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