研究課題/領域番号 |
03J10639
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
梅澤 有 東京大学, 海洋研究所, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | サンゴ礁 / 大型藻類 / 安定同位体比 / 熱帯・亜熱帯沿岸域 / 栄養塩 / サンゴ礁-海草帯-マングローブ林 / 炭素&窒素安定同位体比 / 陸域 / 脂肪酸 / 時空間変動 / 懸濁態粒子 |
研究概要 |
裾礁サンゴ礁では、Invasive algaeと呼ばれる外来種の藻類が急速にその被度を広げ、サンゴ群集の被度減少や他の原生の大型藻類の構成種の減少を引き起こしている。本年度は、HawaiiのO'ahu島における代表的な外来種藻類である(Gracilaria salicorniaの体内のδ^<15>N値が、その生育環境によって起源窒素のδ^<15>N値から変動を起こすかどうか培養実験で明らかにすることを試みると共に、現場海域での時間平均的な陸源無機態窒素の影響域の把握、成長量の空間的差異を引き起こす要因について調べた。 海藻のδ^<15>N値の値から、陸起源の無機態窒素は沿岸から75mの付近までで多く利用されていることが示唆された。しかしながら、水柱の栄養塩濃度の潮汐似伴う変化量は、沿岸付近と他のエリアでは有意な差がみられず、一方で、海藻マット内部の栄養塩濃度には空間的な差異が見られ、これが成長量の大きさと正の相関を見せていた。この空間分布は、石膏球によって示される砕波による攪乱の大きさと対応を見せており、海藻由来の有機物の無機化と、物理環境によるマット内部における保持力の違いが現場における成長量に大きく寄与していることが示唆された。 培養実験によるG.salicornia海藻体内のδ^<15>N値の変動はその起源とするNのδ^<15>N値に依らず観察されるが、誤差も大きく、現場で得られた海藻のδ^<15>N値の解釈の補正に利用できるまでには至っていない。これは、想定された順応培養期間内で、フラグメント作成による傷の治癒が試料間でバラツキが多く溶存態有機物の流出に差が見られること、藻体の持つ、"細胞表面積/体積の比"が試料により差があることが考えられた。
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