研究課題/領域番号 |
03J10805
|
研究種目 |
特別研究員奨励費
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
義平 真心 東京大学, 大学院・工学系研究科, 特別研究員(DC2)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
|
キーワード | ホームレス生活者 / 居住自立支援 / サンフランシスコテンダーロイン地区 / 非営利ディベロッパー / インクルージョナリー・ゾーニング / ホームレス居住自立支援 / サンフランシスコ市テンダーロイン地区 / アフォーダブル住宅 / ストックホルム市 / 民間委託 / 共生のまちづくり |
研究概要 |
米国サンフランシスコ市におけるホームレス問題と居住支援の取組みに関する調査が中心となった。サンフランシスコ市においては、山谷地域のような寄せ場の特質を併せ持った地域であるテンダーロイン地区に着目して、自治体のホームレス政策、アフォーダブル住宅政策、及び非営利ディベロッパー(NPO)のホームレス自立支援活動をみていく。サンフランシスコ市のアフォーダブル住宅政策ではホームレス生活者が最優先対象とされ、連邦・州レベルの社会保障政策とホームレス支援プログラム、そして独自のアフォーダブル住宅政策の組み合わせにより、包括的なホームレス支援策を可能としている。ホームレス生活者の居住支援においての最重要課題は、長期化したホームレス生活者であり、特に精神障害を負う人が多い。彼らを対象としたケア付アフォーダブル住宅が非営利ディベロッパーにより提供されている。テンダーロイン地区における居住支援の現状調査とともに、それに対する評価の目的で居住者を中心とするアンケート調査を行った。 テンダーロイン地区及びホームレス問題発生の背景に関する研究としては、都市計画・住宅政策とホームレス問題との関わりをさらに明確化させるため、米国のホームレス問題の文献を再整理している。都市更新によるコミュニティ破壊の背景からアドボカシープランニングの運動、近年の経済変動からおこる地価高騰の動きに対するインクルージョナリー・ゾーニングといった、アフォーダブル住宅政策に対する米国のプランニングの動きを追う。来年度にそれぞれ論文として発表する予定である。 山谷地域における活動では、簡易宿泊所の経営者の協力を得、ホームレス生活者を清掃の仕事に斡旋し、徐々にそのネットワークを広げつつある。山谷地域においては地域の人々との話し合いを重ね、山谷地域における地域再生はどうあるべきかの議論を今後はワークショップという形で開くことを目指す。
|