研究課題/領域番号 |
03J52511
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福井大学 (2004-2005) 福井大学(医学部) (2003) |
研究代表者 |
田中 健 福井大学, 大学院・医学系研究科, 特別研究員(DC1)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | Cu-ATSM / FDG / 低酸素状態 / 免疫組織染色 / 放射性同位元素 / 低酸素癌 / 放射線薬剤 / 低酸素組織イメージング剤 / 2核種オートラジオグラフィー実験系 / 担癌マウスモデル |
研究概要 |
Cu-ATSMの腫瘍における低酸素組織選択性は、申請者が属する大学において見出されたものであり、臨床における評価においても先端的成果をあげている。本研究では、種々の実験腫瘍系における組織学的検討とCu-ATSM、FDG集積との対比を詳細に行うことにより、現在多施設で進展しつつある臨床検討の解釈の基盤を提供することを目指した。 今回の研究では、系統が違う4種類の担癌マウスにCu-ATSM・FDGを投与し摘出した腫瘍の局所内集積を検討した。また腫瘍結節の染色用切片を作製し、HE染色をはじめとする一般染色ならびに腫瘍微細血管、増殖細胞またアポトーシス細胞の免疫組織染色等を行う技術を確立し、これを用いてCU-ATSM・FDG集積部位と組織学・細胞生物学的所見との対比検討を行った。 今回使用したすべての腫瘍において、Cu-ATSM集積部位は腫瘍細胞を豊富に認めるが低酸素状態でほとんどの腫瘍細胞は細胞増殖を停止していた。それに対しFDG集積部位は、血管が豊富で細胞増殖も活発であることが分かった。 これらのことより、Cu-ATSMは腫瘍内の低酸素でかつ細胞分裂を停止している部位に特異的に取り込まれることが示された。このような部位は腫瘍組織内で特に癌治療に抵抗性を有する場所であるため、Cu-ATSMの臨床応用を行うことにより癌治療への有用な情報を提供できるものと考えられる。
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